美容室の開業・独立までの流れ、開業資金の相場を解説

美容室はコンビニの4.5倍以上あると言われます。
開業・独立の人気も高い職種です。
※参考:https://moneyzine.jp/article/detail/216601

この記事では

  • 美容室の特徴と開業・独立時にやるべきこと
  • 美容室の開業資金の相場

を解説します。

 

美容室の開業の特徴と開業時にやるべきこと

美容室は開業を検討される方も多い人気業種です。
というのも美容学校や美容室で下積みをして独立を目指すというのが一つの流れになっています。

また人気になるとテレビなどでの露出をするなど有名にもなれてお客さんが更に集まる良いループに入ることもできます。

 


 

一方で先程紹介したように美容室は非常に数が多く競争環境は激しいです。

それではここから具体的に美容室を開業・独立する際にやるべきことを解説していきます。
あくまで代表的な内容に絞っているため、ご自身の作りたい美容室に合わせてより詳細に検討を進めるようにしてください。

 

美容室開業時に必要な資格取得

よく勘違いをされますが美容室の開業自体に資格は不要です。
代表者が資格を持っていなくても美容師の資格を持った人を雇用すればいいからです。

ただし、美容室で髪を切ったりするためには美容師の資格が必要になりますし、美容室にいる従業者の数が2人以上いる場合は管理美容師という資格も必要になります。

一般的には開業・独立するオーナーが美容師や管理美容師の資格を持っているケースが多いです。
一人で開業をするというケースもあると思いますが、事業の拡大時には必要となるため独立前に管理美容師の資格まで取得しておくことが望ましいでしょう。

 

美容室開業・独立前に考えておきたいこと

他の業種と違い、美容師は資格をとったらすぐに開業というのは難しいです。
管理美容師の資格は3年以上の実務経験が必要とされていますし、技術が求められる美容師ですからすぐに独立してうまくいくのは非常に難易度が高いでしょう。

特に開業・独立前には常連さんをしっかり獲得していることが一つの条件となるでしょう。
開業前の不安も減りますし、大体8割のお客さんが常連と言われるくらい常連さんを持つことがが重要な業界です。

常連さんは独立時にもきっと来てくれるでしょうから開業・独立前にたくさんの常連さんを持っておくことが非常に大切です。
また開業をする際には必ず声をかけましょう。
数ヶ月に一回という頻度のお客さんもたくさんいるため、早めに始めておくことが重要となるでしょう。

 

美容室を開業をする不動産を探す

まず開業・独立をする上で考えたいのが不動産です。

独立をする際の不動産・物件を探す際は現在勤めている美容室から離れすぎていない場所を選ぶことがセオリーです。
というのも常連さんに引き続き来てもらう上で場所が離れすぎていないことが一つの条件となるためです。

特段の事情がない限りは働いている美容室から2~3駅くらいの範囲内で物件を探すことになるでしょう。

事業用の不動産は借りるために大きな金額が必要で、好みの立地に良い物件があるとは限りません。
専門家に頼りつつ早めに動き出すことが重要になるでしょう。

 

内装工事をする

美容室は美容に関わるため内装にこだわることも重要です。

おしゃれで洗練されたイメージを与えるサロンが多く開業しているため、中途半端なお店づくりをしてしまうと他のお店に流れてしまうかもしれません。
開業資金に響く部分ですが、立ち上げるブランドならではのイメージを押し出していきましょう。

またシャンプー台の設置など必要なものを設置することも必要です。

内装は独立をする上でも大事な要素なので時間をかけて考えましょう。
居抜き物件を活用することで開業資金を抑えることも可能です。

 

必要器具・備品の準備

物件と内装が決まったら美容室の開業に必要な器具や備品を準備していきます。

・椅子、シート
・鏡の用意
・ドライヤーやワックス
・カラー剤、パーマ剤
・スタイリング剤
・音楽をかけるBGM機器
・レジ
・お客様が読む雑誌

などなど、提供するサービスに合わせて器具や備品を用意していきます。
開業・独立に向けて準備を進めましょう。

 

資金を用意する

美容室の開業・独立には規模や内容にもよるもののまとまったお金が必要になります。

必要な資金が用意できるよう、あらかじめ準備をしておくか創業融資を検討しましょう。
創業融資を得るための書類や申請は面倒で苦手な方も多い作業ですので、適宜専門家の手を借りたり時間に余裕を持って対応していくのが大切です。

 

人の採用とトレーニング

場所や内装が決まり、必要な器具も用意できたら次は人です。

大きなサロンではアシスタントを用意して髪を洗うなどの部分を分業にしているケースも多いです。
髪を切ったりカラーをするには資格も必要なので、美容師資格を持った人を雇ってトレーニングをしていきましょう。

人気なスタイリストがいるかでお店の商売は大きく変わるため、時間とお金をかける必要があるところです。

 

マーケティング活動

いよいよ開業の日を決めたらできるだけ多くのお客様に伝わるよう宣伝活動をしましょう。

まずは常連さんへの告知です。
連絡先を知っていたら直接連絡をするのもできますし、開業・独立をする前に名刺などを渡しておくのも効果的です。

新規のお客さんを獲得する上ではチラシを配るもの良いですし、ホームページやSNSなどあらゆる宣伝手段を使ってお店のことをPRしましょう。
美容室はホットペッパービューティーが非常に強い力を持っているので、開業をする際にも検討をしたいサービスです。

一方で掲載料は高額になるため、Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)やSNSなど無料で出来る発信を必ずやりましょう。

特にGoogleの口コミやインスタグラムが美容室においてはとても重要になります。
独立をする際には必ず活用をしましょう。

Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)の集客効果は?必要な対策も徹底解説! インスタグラムのプロアカウントとは?作り方からできることまで徹底解説

 

美容室の開業資金の相場

美容室の開業資金の相場は開業をするエリアや規模にもよるため、相場という形でお伝えすることが難しいのが実態です。

美容室の開業資金に大きく影響を与えるのが以下の要素です。

  • 店舗・テナントの立地や大きさ
  • 内装にどこまで力を入れるか
  • 器具・備品をどこまで揃えるか

不動産は場所にもよりますが、初期費用が数百万円かかるケースが珍しくなく不動産に関わる費用がどの程度になるかが開業資金に大きく影響します。
椅子やシャワー台にどこまでお金をかけるのかも開業資金に大きく影響するため、基本的にはまとまったお金が必要になります。

不動産立地や大きさにもよりますが、目安としては少なくとも1,000万程度が開業資金として必要な金額の目安と言われています。
1,000~2,000万円程度は必要と考えておきましょう。

金額も非常に大きいため、すべてを自己資金で支払うことは難しいのが一般的です。
創業融資などお金を借りることも念頭に準備を進めましょう。

 

美容室の開業・独立プロセスを知り準備を進めましょう

独立して美容室を開業するのは美容師の方の夢だと思います。

一方でまとまった開業資金が必要となり、競争環境も激しいのが美容室業界です。
開業や独立を考え始めてから1年以上期間がかかるのが普通なため、開業時に必要な準備やプロセスを知り早めに備えていきましょう。