コロナ禍でもっとも大きな打撃を受けた業界の一つが飲食店です。
緊急事態宣言によりお店を開けられなかったり時短の影響があったり、お酒の提供ができなく閉店に追い込まれた店舗様も多いです。
特に居酒屋は緊急事態宣言や蔓延防止措置のためにお酒の提供ができなかったりしたために大きな影響を受けました。
これから居酒屋の開業を検討さている方は躊躇される方も多いと思いますが、これからワクチン接種が進み飲食店開業を検討したい方向けに、
- これからの居酒屋開業で意識したいこと、トレンド
- 居酒屋の開業にあたって必要な作業と開業資金の費用相場
これからの居酒屋開業で意識したいこと、トレンド
居酒屋の開業トレンドはコロナで大きく様変わりしました。
時短要請やお酒が提供できないことは特に大きな打撃を与え、大手居酒チェーンは12.5%店舗数が減少したとされています。
※参考:大手居酒屋チェーン 1年間で店舗数12.5%減少、コロナ影響が深刻
今後の居酒屋のトレンドはどうなっていくでしょうか。
ワクチン普及によるリバウンド期待
まず居酒屋の開業にあたり期待したい影響がワクチン接種によるリバウンド期待です。
緊急事態宣言やマンボウにより減っていたお客さんが2021年末にかけてワクチン接種率が上がるに連れて戻ってくることが期待されています。
宣言しては戻すを繰り返していましたが今回はワクチンという武器がありますので今までよりも期待値は高いでしょう。
旅行も同じですが今まで貯めていた外食需要が爆発する可能性も秘めているので、開業を検討される方は是非気にしたい影響です。
居酒屋は業態変革やポートフォリオ経営の時代へ
コロナにより居酒屋の状況も大きく変わりました。
特に大箱の居酒屋は会社の飲み会などの自粛などによりコロナによる影響を強く受け、居酒屋離れとも言われる時代になりました。
※参考:コロナで「居酒屋離れ」、どうなる?
焼肉に変更したり、フライヤーを活用したテイクアウトやデリバリーのから揚げブランドの導入など居酒屋業態の変革が進みました。
今後外食にお客さんが戻ってくる際においてもこの傾向は変わらないでしょう。
・デリバリーの活用
・テイクアウトの用意
・換気が良い焼肉などコロナ以降も期待できる業態の変革
など、コロナにより大きな転換期を迎えました。
バーチャルレストラン・ゴーストレストランを活用する流れ
コロナ禍で拡大したものの一つにバーチャルレストランがあります。
これは
「飲食店の既存のキッチンを活用してデリバリー専門の別ブランドを展開する(ハイブリッド)」
「既存のブランドをデリバリー専門店として展開する」
ようなことを指します。
(幅広い意味や定義が存在します)
吉野家が安い賃料という特性を活かし、デリバリー専門店を展開し始めたことも話題となり広まりました。
※参考:「吉野家に見えない吉野家」が世田谷で発見される
こうしたデリバリー専門店の流れや、既存の飲食店を続けながら別ブランドでデリバリーを展開するなどの事例も増えていくと予想されます。
また居酒屋ではブランドにもよりますが自社のブランドではデリバリーで収益をうまく上げられないケースもあリます。
そうした中で別ブランドを借りてデリバリー専門ブランドを展開するなどの形態も生まれました。
居酒屋開業にあたって必要なプロセス
それでは具体的な居酒屋開業に必要とされる流れです。
あくまで一部となり、また開業したい内容や規模により異なりますので詳細を知りたい方はお問い合わせください。
不動産・物件を選ぶ
居酒屋の基盤となる物件を選びましょう。
物件は事業用不動産に強い不動産会社に紹介をしてもらったりいぬき物件が探せるサイトなどで探します。
https://www.abc-tenpo.com/
規模やエリアによって予算も坪数も大きく変わるため一概には言えませんが、居酒屋経営に置いて立地は非常に重要なため慎重に選びましょう。
またコロナにより居酒屋開業も大箱ではなく、郊外や小さめなどに人気が出始めるようになりました。
お客さんの動向を分析しながら出店計画を練りましょう。
物件の工事、施工
物件が決まったら自分のイメージにあった内装にしたりWIFIの設置をしたり工事が必要になるでしょう。
これもどのような居酒屋にしたいかで全く異なりますので、必要に応じて専門家に相談しながら理想の店舗作りを目指しましょう。
最近ではデリバリー用の搬入口を設けるなど、新しい動きに順応したケースも増えてきています。
今後のデリバリーニーズの高まりや外食へお客様が戻ることも見据えたお店設計が求められてくるでしょう。
その他必要備品の用意
家具にフライヤーや冷蔵庫など調理関連器具、照明にBGMにレジにWIFIなど、用意するものは山ほどあります。
これも予算とこだわり次第でいくらでもお金をかけられますが、自分のお店にあった範囲で準備をしていくことが求められます。
席と席の間のパーテーションや消毒液の準備も求められるようになりました。
テイクアウト用の備品やデリバリー配達員用の棚を用意するお店なども出始めていますよ。
どういった開業をするかを見据えながら検討を進めましょう。
資金を用意する
一般的に不動産と内装工事でかなりコストがかかりますし、家具を用意したり開業時にはまとまったお金が必要になります。
自己資金で賄える場合は別ですが、基本的には創業融資を獲得したり資金の工面が必要になります。
こちらも金額次第ですが大きな投資になりますので専門家の意見を聞きつつ進めるのが望ましいでしょう。
必要な資格の取得・申請
居酒屋の開業にはいくつかの資格や届出が必要です。
「食品衛生責任者」や「防火管理者」など、定められている責任者であったり飲食店営業許可など居酒屋の性質上取得する必要のあるものもあります。
意外に時間がかかる内容だったりするため早めに検討をしておきましょう。
人の採用とトレーニング
場所や内装が決まり、必要な道具類も用意できたら次は人です。
ホールやキッチンスタッフなど、バイトや正社員など予算の許す範囲で必要な人を採用する必要があります。
居酒屋は事前のトレーニングも必須でしょう。
オープニングスタッフには研修やリハーサルなどを通してお客様に満足いただけるよう準備をしていく必要があります。
マーケティング活動
いよいよ開業の日を決めたらできるだけ多くのお客様に伝わるよう宣伝活動をしましょう。
チラシを配るもの良いですし、ホームページやSNSなどあらゆる宣伝手段を使ってお店のことをPRしましょう。
開店記念キャンペーンなどでお客様に興味を持ってもらうこともお勧めです。
また居酒屋はGoogleマイビジネスの活用が必須です。インスタグラムでアピールすることも必要でしょう。
是非こちらの記事も参考にしてみてください。


居酒屋開業にあたってかかる費用相場
居酒屋の費用相場はよく聞かれるのですが、物件の立地や広さ、内装にどこまでお金をかけるかで大きく違いすぎて相場というものが難しいのが実態です。
というのも開業費用の大多数は不動産や内装準備、店舗備品の用意などハード面の用意だけで高額になってしまいます。
立地や坪数次第では数千万かかるのが普通ということもあります。
特に立地によって不動産の価格は大きく変わリます。
事業用不動産は保証金で6ヶ月分や1年以上分かかるケースが多く、賃料が高いエリアや広さだとそれだけで非常に高額になってしまいます。
飲食店コンサルティングの方に伺うと、相場というものはないが開業の目安としては約1,000万〜程度が目安になるだろうと言っていました。
(高額な立地ではない前提)
飲食店の開業は相場と呼べるものがないくらい様々な費用がかかります。
専門家にもアドバイスをもらいながら開業の準備を進めていくのが大切です。
居酒屋開業の夢を叶えましょう!
居酒屋開業は様々なことをやる必要がありますが、コロナにより更に多様なことを検討していく必要に迫られるようになりました。
もし気になることやアドバイスが欲しい方はお気軽にお問い合わせください。
専門家の知見を仰ぎつつ、自分の夢を是非叶えましょう!