マッサージ店の開業までの流れ、必要な資格や開業資金の相場を解説

様々な業種の開業の中でも人気な業種の一つがマッサージ・指圧のお店です。

この記事では
・マッサージ店の特徴と開業・独立時にやるべきこと
・マッサージ店の開業資金の相場
を紹介します。

 

マッサージ店の開業・独立の特徴と開業時の流れ

マッサージ・指圧はサラリーマンを中心に根強い人気があります。
コロナウィルス蔓延以降は一時的に客足が減ったようですが、最近ではリモートワークの疲れを癒やす目的でマッサージを利用する人も戻ってきているようです。

マッサージにもエステやアロママッサージなどいくつかありますが、
この記事では指圧・マッサージ店の開業に関して解説していきます。

 

そもそものマッサージ店開業の特徴

指圧マッサージはサラリーマンを中心に人気です。

手軽に開業をすることができるため、マッサージ店で働いていた経験を活かして開業・独立をするケースも多いように思います。
中国やタイなど外国人の開業も多い業界です。

またどこまで専門性をもってやるかにもよりますが、リラクゼーション目的という点であれば資格がなくても開業自体できる手軽さも人気の背景となっているようです。
(無資格の場合はマッサージではなくもみほぐしという扱いになり、あくまでリラクゼーション目的となります)

 

マッサージ店開業に関連する資格を取得する

マッサージのお店を開業する場合は資格が必要です。
一方で町を歩くとたくさんの”マッサージ店”を見かけると思いますが、全てのお店で資格をもっているのかというとそうではありません。

資格がない状態で行う行為は「もみほぐし・リラクゼーション」という扱いになります。
マッサージと名乗ることはできずあくまでリラクゼーションの一貫です。

この辺りはユーザーにも非常に分かりづらい点で、無資格のもみほぐしもマッサージとして認識している人が多いのも現実です。

人の体を扱うため基本的には国家資格を取って開業をすることが望ましいでしょう。
特に資格を持っている場合は適切にアピールをするべきだと考えます。

マッサージに関連する資格としては以下のような国家資格があります。

  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼師(はり師)
  • 灸師(きゅう師)
  • 柔道整復師

こちらは国家資格となり、開業・独立をする上でも是非取得を検討したい資格です。
専門の学校などに通って資格を取る必要があります。

マッサージ店を開業する場合は資格が必要で、資格なしの場合はあくまで別物(リラクゼーション・揉みほぐし)となるのでご注意ください。

 

マッサージ店を開業をする不動産を探す

マッサージ店の開業・独立を検討にあたって重要なのが物件・不動産の選定です。

不動産の選定にあたっては以下のようなことを気にしておく必要があります。

  • どの層をターゲットにしたいのか
  • 競合店の出店状況
  • 坪数、どの程度の広さで開業をするのか

マッサージ店は競合店も非常に多いため、開業をする立地がとても重要になります。
仕事中・終わりのサラリーマンをターゲットにするのか、ベッドタウンのお客様をターゲットにするのか開業をしたいと考えているサービスのイメージと合わせて検討が必要です。

またマッサージは個室でエステベッドやマッサージベッドがあることが一般的です。
大人数のお客様を迎える場合は着替えのスペースなどと合わせて意外に広いスペースが必要となります。

不動産に関連する費用は高額でもあるため、専門家の意見も聞きつつ決めていくことが望ましいでしょう。

 

マッサージができるよう内装工事をする

こちらもマッサージで提供するサービスやつくりたい店舗のイメージにもよりますが、内装工事や模様替えを検討していきましょう。

マッサージは施術を受ける環境も重要なため、内装もこだわる方が多いです。
お店の設計に関わる重要な要素かつ費用が高額になりやすいため非常に注意をしないといけないポイントです。

 

マッサージに必要な器具・備品の準備

物件と内装が決まったらマッサージを開業するにあたっての備品を準備します。

・マッサージベッド
・施術によっては鍼などに必要なもの
・お客様用の着替え
・タオル

などなど、提供するマッサージの内容に合わせて器具や備品を用意していきます。
開業・独立に向けて準備を進めましょう。

 

資金を用意する

マッサージの開業・独立にはまとまったお金が必要になります。

不動産を借りる費用やマッサージベッドなどの備品、人の採用など初期費用は意外にも高額になります。
必要な資金が用意できるよう、あらかじめ自己資金を準備をしておくか創業融資などお金を借りることも検討しましょう。

 

人の採用とトレーニング

場所や内装が決まり、必要な家具や備品も用意できたら次は人です。

マッサージをするためには先程紹介したような資格が必要ですし、採用をして研修をする期間を考えると数ヶ月かかることが普通です。
早めに動いておく必要があるため、どの程度の人を採用する必要があるのかをしっかりシミュレーションしておきましょう。

 

マーケティング活動

いよいよ開業の日を決めたらできるだけ多くのお客様に伝わるよう宣伝活動をしましょう。

マッサージはチラシと相性の良い業界ですので、ポスティング・チラシで告知をするのがまずおすすめです。

またオンラインではホットペッパービューティーが集客力としては非常に強いため、お金に余裕がある場合は活用を検討しましょう。

その他ホームページやSNSなどあらゆる宣伝手段を使ってお店のことをPRしましょう。

マッサージでおすすめの集客はGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)の活用です。
最近ではGoogleの口コミを重要視してお店を選ぶ人も増えているため、必ず活用をしたいのがGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)です。

以下の記事でGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)とインスタグラムのビジネス活用を解説しているので参考にしてください。

Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)の集客効果は?必要な対策も徹底解説!

 

マッサージは追客が命

チラシやGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)、ウェブサイトで新規のお客様を集めるのは非常に大切ですが、
来てくれたお客様にどれだけリピーターになってくれるかがマッサージビジネスを発展する上で非常に重要です。

追客と言われる来てもらった後のお客様に再来訪してもらう仕組みを作ることが大切です。

LINEビジネスを活用したり、次回使えるクーポンを使ったり再来訪を促す仕組みを整えることがマッサージ店の収益を上げる上でとても大切です。

 

マッサージ店の開業資金の相場

マッサージ店はの開業資金の相場を解説していきます。

場所や規模など様々な要素で一概には言えませんが、開業資金に大きく影響を与えるのが以下の要素です。

  • 店舗・テナントの立地、大きさ
  • 内装、専門器具にどこまで力を入れるか
  • 人をどの程度採用するか

不動産は場所にもよりますが、初期費用が数百万円かかるケースが珍しくなく不動産に関わる費用がどの程度になるかが開業資金に大きく影響します。
また、鍼や灸に関わる器具に関してもものによっては非常に高額になったりするでしょう。

またマッサージの専門の資格を持った人を雇おうとすると、リラクゼーション・もみほぐしで無資格な人を採用するよりも当然コストが掛かります。
家族や知り合いなどが行う場合は費用を抑えることもできます。

マッサージ店の開業にはあくまで目安となりますが500万程度以上かかるのが一般的と言われています。

・開業関連費用:50万円
・不動産、内装、器具等関連費用:400万円〜(場所や大きさで大きく異なる)
・採用費用、他諸経費:50万円〜

自己資金で支払いきれない場合は融資も検討しましょう。
開業資金は状況によって違いすぎるため、あくまで自己資金を用意する上での目安として理解する程度が望ましく、
具体的な費用に関してはご自身のやりたい内容に合わせて専門家の意見も聞きながら検討をしていきましょう。

 

マッサージ店の開業・独立プロセスを知り準備を進めましょう

マッサージ店はリラクゼーション目的の非マッサージとして無資格で参入する人も多く、ユーザーからすると分かりづらい部分もあり玉石混交としています。

開業・独立をする場合はご自身が開業をするサービス内容の特性を理解して、どうお客様に発信をするかが重要となります。
開業時に必要な準備やプロセスを事前に把握し、開業・独立に備えましょう。