不動産業が好調です。
コロナ禍もあり一時的に落ち込みも見せましたが、テレワークの普及によるより広い家への住み替え需要や投資熱の加速により不動産はさらに拡大しています。
(もちろんエリアや不動産固有の事情にもよります)
※参考:いま都内のタワーマンションで起きている、「異常としか言えない」事態-高いのに、すぐ売れてしまう
市況がよく”稼げる”という声もあってか最近不動産を開業したいという声もよくいただきます。
この記事では9年不動産業界を経験し宅地建物取引士を取得している筆者以下の内容などを解説します。
- 不動産開業にあたっての流れ
- 不動産開業に必要な資格
- 不動産開業の費用相場
不動産開業にあたっての流れ
不動産会社にはいくつか種類があり、一般的には不動産仲介業を指すことが多いでしょう。
他にも管理会社や新築マンションのデベロッパー、ハウスメーカー・工務店なども含まれると思いますが、
この記事では不動産仲介業を対象として解説をしていきます。
不動産開業の立地決め、事務所の用意
不動産仲介業の開業にあたってまず重要なのが立地です。
どのエリアを取り扱うか、どこに事務所を構えるかがお客さんにとっても大きく影響します。
よく事務所は自宅でも良いのか?と聞かれるので事務所に関して解説します。
不動産の事務所は自宅でもOK!ただし条件あり
意外に思われるかもしれませんが不動産の事務所は自宅でもOKです。
ただし、以下のような条件を満たさないといけないとされており詳しくは条例を確認しましょう。
・専用の出入り口がある
・居住スペースときっちり分けられている
・他法人との間がきちんと間仕切りされている
・事務所としての形態が整えられている
また標識の掲示も義務付けられているため注意しましょう。
信用のためにも事務所設立が望ましい
不動産業の開業にあたっては自宅ではなく新規に事務所の用意が望ましいでしょう。
そのほうがお客さんの信用も上がりますし、事業としても進めやすくなるでしょう。
設立に必要な申請、資格の確認
不動産業の設立には「宅建業(宅地建物取引業)」の免許を取得する必要があります。
また「宅地建物取引士」の資格が必要です。
宅建の勉強の中で学ぶ内容になるため宅建士がいれば説明不要かもしれませんが、
免許取得に必要な項目や取得できない条件などは変わる可能性もあるためしっかりホームページ等を確認して準備を進めましょう。
※東京都参考:https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/sinsei/491menkyo00.htm
保証金の用意、保証協会の加入
宅建を勉強した方にはイメージしやすいと思いますが、不動産業を始めるには営業保証金(供託金)が必要になります。
これは事務所の数などにもよりますが、1,000万円程です。
不動産取引は高額でユーザーも何度もやるものでないため情報の非対称性が生まれます。
そうした消費者保護のため保証金が必要になります。
なお、1,000万円〜は開業時に非常に高額ですが、保証協会に加入することで代替することも可能です。
保証協会は60万円程〜となるため初期の費用としては抑えることができます。
人材の採用、開業の準備
不動産特有の宅建業の準備ができたら人材の採用や備品の準備など開業の準備を進めましょう。
最初から人材を採用してやるというケースもあるでしょうし、机やパソコンなど備品も必要です。
不動産業界は電話やFAXも根強いためそうした準備も検討が必要でしょう。
不動産会社は従業員数によって必要な宅地建物取引士の人数が変わり、また重要事項説明は宅地建物取引士しかできない業務になるので採用に関しては一番気を使うべき点になるでしょう。
チラシ、広告など販促・マーケティング活動
開業にあたっては自分の店舗をお客様に知っていただく必要があります。
チラシを配るのも良いでしょうし、SUUMOなどの広告媒体を活用する方法もあるでしょう。
またGoogleマイビジネスなどの活用も今の時代必須となってきます。
不動産会社のGoogleマイビジネス活用に関してはこちらの記事を参考にしてください。
【2022最新】不動産会社のGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)徹底活用ガイド
不動産開業にあたっての開業資金の費用相場
不動産開業にあたって必要な開業資金・費用相場は主に以下の点で大きく変わります。
- 事務所を置くエリア、坪数
- 事務所の内装にかける費用、備品の揃え具合
- 営業保証金を支払うか、保証協会に加入するか
開業資金は上記のような様々な条件により異なりますが、ざっくり1,000万円程度と言われています。
不動産業の開業の流れを理解し、憧れの不動産開業の夢を叶えよう!
不動産会社は専門的知識が必要で扱う金額も大きいためお客様のお役にも立てる夢のある業界です。
不動産業の開業の流れや注意点を理解し是非夢を叶えましょう!
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