小さいカフェを開業しよう!4つのメリットや開業資金を解説

カフェの開業・独立は非常に人気ですが、コロナウィルスの蔓延により状況は大きく変わりました。
最近は小さいカフェの開業ニーズが増えています。

この記事では

  • 小さいカフェ開業のメリットデメリット・最近のトレンド
  • 小さいカフェの開業に向けてやるべきこと
  • 小さいカフェの開業資金の相場

を解説していきます。

 

小さいカフェ開業のメリットデメリット・最近のトレンド

コロナをキッカケに開業のトレンドも大きく変わりました。
特にリスクを小さくする上で小さいカフェの開業のニーズが高まっていると強く感じます。

どこまでが”小さい”と言えるかも人それぞれですが5坪くらいでも開業は可能です。

そうした5~10坪程度の小さいカフェのメリットもたくさんあります。

 

小さな坪数でカフェを開業する4つのメリット

時代に則ったミニマムなカフェ経営は今後も更に人気に拍車がかかる可能性もあります。

小さい坪数でカフェを開業を検討する人が増えている理由が4つほどありますがその理由が以下です。

 

開業資金、運営費用を抑えられる

一番の理由が「お金」に関することです。

一般的にカフェ開業における最もお金がかかる投資が「不動産・内装」にかかる費用です。
1,000万円を超すこともあるくらいですので、開業を検討する際も綿密な検討を重ねる必要があるでしょう。

エリアにもよりますが5~10坪以内を目安とした広さであれば、家具の用意など内装の負担も抑えられて最もお金がかかる不動産部分の開業資金を安く抑えることができるようになります。

また、賃料も当然抑えられますので運営費用も抑えることができて開業にあたってのリスクを大きく下げられることに一番のメリットがあります。

 

常連さんを増やしやすい

お店を小さくするとお客様の顔も覚えやすく、関係性も近くなりやすい環境になります。

安定的にお店に来てくれるリピーターが増えると経営は安定します。
そうした常連さんを増やしやすいというのも小さいお店のメリットとなるでしょう。

 

少人数経営が可能

小さい店舗であればバイトや正社員など働く人も最小限で運営が可能です。
夫婦二人や究極は一人での経営も可能でしょう。

コロナで少し変わってはいるものの、人の採用はとても大変なため少人数経営は時代にあった形とも言えます。
もちろん人件費を抑えることにも繫がりますので大きなメリットであると言えます。

 

コロナ禍でも”人気店”と認知されやすい

コロナによりお客様が減ってしまっている昨今、大きいお店ではキャパに対してお客様が少なくガラガラとなってしまっているところも少なくありません。

小さいお店であればそもそもの席数が少なくなりますので、必然的に少ないお客様で賑わっているように見えやすくなります。
お客様が入っていると釣られて入ってしまうという人もいますので、そうしたメリットも実はあるのではないでしょうか。

 

小さな坪数でカフェを開業する3つのデメリット、注意点

数々のメリットがある小さいカフェの開業・独立ですが、もちろんデメリットもあります。

 

大きいお店と比べると収益の限界値は低くなる

当然、大きいお店の方が収益の天井は高くなります。
お店に入るお客様が少なくなりますので、その分収益が下がるのは必然です。

その分家賃や人件費を削るので比較的利益率は高くなりやすいですが、大きく売上を上げていきたいという場合には向いていないという面はあるでしょう。

 

お客様に入りづらいと思われる可能性がある

お店の広さや空間設計にもよりますが、狭い環境で他のお客様がいないなどの環境が揃うと「入りづらい」と感じて興味があっても敬遠されてしまう可能性があります。

また先程の人気店に見えやすくなるメリットと逆になりますが小さい店舗だと混んでいる状況になりやすく、
・混んでいるから敬遠される
・”密”になりやすいから敬遠される
などの可能性があります。

特にカフェはゆっくりしたくて訪れるお客様が多い中で、小さいお店の場合ゆっくりできないと感じられる可能性もあります。

 

仕入れ関連のコストが下げにくい

大きいお店に比べると、仕入れのコストは下げにくくなります。

ものにもよりますが配送料が安くならなかったり、ボリュームディスカウントが効く原材料などは安く買えないという要素があります。
カフェの場合は影響は小さいと思いますが、頭の片隅には入れておきましょう。

 

小さいカフェの開業に向けてやるべきこと

お店の大小に関わらず、カフェの開業に向けてやることは大きく変わりません。
具体的には以下のようなことを準備していく必要があります。

 

不動産・物件を選ぶ

カフェの基盤となる物件を選びましょう。

物件は事業用不動産に強い不動産会社に紹介をしてもらったり居抜き物件が探せるサイトなどで探します。
https://www.abc-tenpo.com/

小さいカフェの開業の場合、特に立地や広さが重要となりますので慎重に検討をしましょう。

 

物件の工事、施工

物件が決まったら自分のイメージにあった内装にしたり、必要に応じて工事を行ったりしていきます。
これもどんなカフェにするかで全く異なりますので、専門家に相談が必要になるでしょう。
カフェは外観や内装のイメージも大切ですので個性を出していきましょう。

 

その他必要備品の用意

家具に冷蔵庫など調理関連器具、照明にBGMにレジにWIFIなど、用意するものは山ほどあります。

小さいお店となると、席の配置や導線設計も重要です。
これも予算とこだわり次第でいくらでもお金をかけられますが、自分のお店にあった範囲で準備をしていくことが求められます。

 

資金を用意する

小さいカフェといえど一般的に不動産と内装工事でかなりコストがかかりますし、家具を用意したり開業時にはまとまったお金が必要になります。
自己資金で賄える場合は別ですが、基本的には創業融資を獲得したり資金の工面が必要になります。

こちらも金額次第ですが大きな投資になりますので専門家の意見を聞きつつ進めるのが望ましいでしょう。

 

必要な資格や許可の取得・申請

カフェで提供する内容によって必要な資格や許可が変わります。
一般的には飲食店営業許可などが必要となりますが、どういったサービス提供をするかで変わりますので保健所と相談しながら早めに検討をしておきましょう。

 

人の採用とトレーニング

場所や内装が決まり、必要な道具類も用意できたら次は人です。

小さいカフェの場合は最小限でよかったり、場合によっては必要ないかもしれません。
必要な場合はホールやキッチンスタッフなど、バイトや正社員など予算の許す範囲で必要な人を採用する必要があります。

特に小さいお店ではリピーターの存在が重要になりますので、接客を含めて良いサービス提供ができるよう準備をしていきましょう。

 

マーケティング活動

いよいよ開業の日を決めたらできるだけ多くのお客様に伝わるよう宣伝活動をしましょう。
小さいカフェの場合は、ぐるなびやホットペッパーなど大手グルメメディアでお金を払う集客は不要なケースが多いでしょう。

チラシを配るもの良いですし、ホームページやSNSなどあらゆる宣伝手段を使ってお店のことをPRしましょう。

特にカフェは画像とも相性の良いインスタグラムやGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)の活用をすることがおすすめです。

【2022最新】飲食店のGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)徹底活用ガイド インスタグラムのプロアカウントとは?作り方からできることまで徹底解説

 

開業に関する届出を出す

個人事業主や法人として開業をする場合は、開業に関する届出を出しましょう。
ご自身で情報を調べて行うこともできますし、最近ではfreeeなど簡単に進められるサービスも出てきました。

※参考:https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/07_3.htm

 

小さいカフェの開業資金の相場

もちろん店舗により大きく異なりますが、一般的にカフェの開業資金相場は1,000万程度と言われています。

小さいカフェの開業資金に関しては、主に以下の観点で大きく変わります。

  • 不動産の初期費用を大幅に抑えられる
  • 内装工事、家具など備品のコストを抑えられる
  • 人の採用、マーケティングコストを抑えられる

こうした観点でコストを抑えることで一般的なカフェの半分程度、500万円程度で開業できると言われています。
もちろん立地や改装の有無、また大きさなどにもよるためあくまで参考程度でお考えください。

 

小さいカフェの開業はメリットが多い!開業の準備を進めましょう

小さいカフェの開業はメリットも多く、最近はニーズが増えているのを強く感じます。

もし気になることやアドバイスが欲しい方はお気軽にお問い合わせください。
開業・独立に向けて準備を進めましょう!