開業・独立を検討されている方の中でも、実際に開業をするまでに何を準備すればよいかわからないとよく聞きます。
今回の記事では店舗事業者の方向けに「開業・独立までにするべき準備」を解説していきます。
開業・独立までにするべき準備
開業や独立は考えているうちは楽しいですが、実際に実現するためにはすることがたくさんあるため何をしていいかわからない人も多いと思います。
また事前にある程度準備をした状態で実行をしたいという声も耳にします。
開業をするための準備は業界や店舗によって違う部分もありますが、具体的に共通して必要になりそうな準備をまとめて解説していきます。
代表的な内容としては、以下のようなことを準備していく必要があります。
- やりたいこと、事業内容の検討
- 事業内容の事前調査、競合調査
- 資金の準備
- 物件を借りる立地の選定、不動産の準備
- 内装の準備、工事を検討する
- 人の採用やトレーニング
- マーケティング、お店の認知を高める検討
- 開業届・法人登記など必要な手続きをする
詳細は一つずつ解説していきます。
やりたいこと、事業内容の検討
ご自身が開業したい事業内容の解像度を上げていきます。
例えば飲食店を開業しようとしているとしたら
・どういったお客さんをターゲットにするか
・どのあたりの立地で開業を狙うか
・看板メニューは何にするか、他のお店とどう差別化するか
・価格はどれくらいにするのか
・家族や知り合いなど誰を頼れるか、誰とやるのか
・どういうお店づくりをしたいか
など、実際に自分が開業をしたときのイメージをしっかり持っておきましょう。
イメージがあるのとないのでは実際に開業をする際もスピードに大きな差が出ます。
事業内容の事前調査、競合調査
実際に開業、独立をした際に収益が上げられるのかを事前シミュレーションしましょう。
起業5年目での廃業率は個人事業で74.4%、法人で47.3%とも言われています。
※参考:https://www.ibjapan.com/kaisetu_blog/startbusiness/p_5660/
開業をしたとして収益が上げられるのか、競合サービスはどの程度あってどう差別化が出来るのか、
開業をする業種の勝ちパターンや具体的なノウハウの調査など出来る限り情報を集めましょう。
事業内容に必要な資格や営業許可は事前に確認しておきましょう
事業内容によっては資格が必須であったり、営業許可の取得が必要なケースがあります。
あらかじめ準備をしておくことで時間が短縮できるため、必ずご自身の提供する内容に合わせて資格や営業許可などが必要でないか確認をしておきましょう。
資金の準備
開業をする際にまず重要となるのが開業資金です。
お金は会社の血液です。
業種にもよりますが、開業をするには数百万〜場合によっては数千万万円かかるケースもあります。
どの程度の開業資金が必要かを見積もりながら、自己資金や創業融資や助成金の活用などお金を集める手段を考えましょう。
開業・独立の準備をする上で避けては通れないのがお金です。
事前にいくら貯まったら開業するというイメージをつけて計画的に資金を用意しましょう。
事業計画書の作成
資金を準備する上で大事なのが事業計画書の作成です。
特に創業融資などお金を借りる際には基本的に必須となります。
慣れない人も多いと思いますが、事業の継続性や将来性を測る上でも重要となりますのでまずは作成をしてみましょう。
物件を借りる立地の選定、不動産の準備
店舗を構える立地を考えましょう。
店舗運営における最も大事な要素の一つです。
お店の立地や大きさによって出来ることも変わりますし、店舗経営をする上で一番の負担になりうる家賃が大きく変動します。
あらかじめ目星をつけつつ、コレだと思うものがあればすぐに動きましょう。
事業用の不動産は居住用とは大きく異なるため、不動産会社に早い段階で相談をしておくことも大切です。
最近は不動産の負担を減らすために間借りで始めるというのも増えてきました。
色々な選択肢がある中で、ご自身のやりたい内容に合わせて不動産を検討していきましょう。
内装の準備、工事を検討する
店舗を構える物件を借りただけでは事業は開始できません。
ご自身で実現したい店舗のイメージや、事業によっては必ず対応しないといけない排気や防火の対応など、
内装を変えたり工事をしたりしていく準備が必要となります。
非常にお金と時間がかかる作業となるため、あらかじめ業者の選定や保健所の確認など準備を進めておくことが必要となります。
人の採用やトレーニング
開業をする際に一緒に働いてもらう人の採用も重要です。
お店の経営を左右するのが人です。
最近では様々な店舗様が人が採用できなくなっていて悩まれています。
早めにいかのような準備を進めていきましょう。
どの業務にどんな人が何人必要なのか?
正社員やバイトなど、そもそもどの業務に何人必要かの目星をつけましょう。
よくあるのが無闇に採用をしすぎてしまい結果的に人が余ってしまうことです。
まずどのような職種や役割が必要で、正社員なのかバイトなのかどういう人にその役割を担ってもらうのかを事前に考えましょう。
家族や友人に手伝ってもらうこともあるでしょう。
足りない場合は人を採用する
人が足りない場合は正社員やバイトなど必要な人を採用しましょう。
タウンワークやindeedなどに掲載をして集めても良いですし、知り合い経由で紹介をしてもらうこともできます。
最近は採用難という話を聞く機会が増えていますので、こちらも早めに動き出すことが大事です。
研修・トレーニングをする
即戦力を雇った場合は別かもしれませんが、基本的には研修やトレーニングが必要になるでしょう。
また今後人の入れ替わりも何度も発生すると思いますので、
できるだけマニュアル化をしてマニュアルを残しておくことも大切です。
どのような人が働いているかでお店の評判は大きく変わります。
お店の評判を上げていくためにもトレーニングや研修はとても大切な要素です。
マーケティング、お店の認知を高める検討
ただ開業をしただけではお客さんは集まりません。
せっかく必死に考えたお店もお客さんに知ってもらえないと繁盛店にはできません。
業種に合わせて適切なマーケティング手法を考えましょう。
オフラインマーケティング
店舗開業の際にはオフラインのマーケティングもとても大切です。
具体的には
・近隣の住宅にチラシを配る
・近くの駅でチラシを配る
など泥臭いですが知ってもらう上でとても大切な作業です。
看板や目立つものを用意するのも効果的です。
歩いているときに新規開業をする店舗を知ると調べたくなるのが人間です。
積極的にアピールをしていきましょう。
オンラインマーケティング、Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)
オンラインマーケティングも重要です。
その中でも最重要なのがGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)です。
Googleマイビジネス(ビジネスプロフィール)は無料で始められるのに、お客さんに見てもらえる効果が絶大です。
店舗名で検索をされた際に一番目立つ位置に表示されるのがGoogleマイビジネス(ビジネスプロフィール)ですので、必ず登録をするようにしましょう。

SNSを使った告知も強力です。
インスタグラムを使ってお店を探す人が増えていますし、SNSで双方向のコミュニケーションを取ると常連化しやすくなりますので積極的に活用することをおすすめします。
店舗のホームページを作成することも必要でしょう。
こうしたオフライン・オンラインの告知手法、マーケティングに関しては、専門家に任せるのも一つの手です。
わからない方や少しでもノウハウが欲しい方はお問い合わせください。
開業届・法人登記など必要な手続きをする
開業をする上での開業届・法人登記など、事務的な手続きも忘れないようにしましょう。
最近は「freee」などを活用することにより、簡単に法人登記などが出来るようにもなりました。
そうしたサービスを活用したり法務局などに相談をして開業に向けて準備を進めましょう。
開業・独立前に準備を進め、やりたい事業を叶えましょう
開業・独立をする際には意外にやることも多く、お金もかかります。
業界にもよりますが半年〜1年程度はかかることが普通です。
早めにやることを整理して、開業に備えましょう。
わからないことは専門家に聞くことも大切です。
何か知りたいことがある場合はお気軽にお問い合わせください。