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店舗運営

2026.05.13

【店舗集客】来店率の意味と重要性とは?数値を高めて集客につなげるポイント 

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店舗経営において「人通りはあるのに客足が伸びない」「広告費をかけているのに、来店に繋がらない」といった「来店率」の悩みはつきものです。売上アップを目指すうえでは客単価・客数そのものに目を向けがちですが、その手前にある来店率こそ、集客のボトルネックを解消する重要な鍵となります。来店率の正しい把握は、店頭の魅力度や施策の費用対効果を客観的に判断するための第一歩です。

本記事では、来店率の基礎知識から具体的な計算方法、数値を分析して改善するためのメリットを解説します。オフライン・オンラインそれぞれの視点から具体的な向上施策も紹介する、実践的な内容です。

※POINT※

  • 来店率にはオフラインのものと、オンラインのものがある。

  • 来店率を計算することで、現在行っている施策が有効かを判断できる。

来店率の定義と店舗経営における重要性とは

店舗の売上が伸び悩んだとき、多くの現場では「集客が足りない」「広告が弱い」と考えがちです。しかし実際には、どこで顧客が離脱しているのか を把握できていないことが、改善を難しくしています。

来店率は、「人は集まっているのに入らないのか」「そもそも人が来ていないのか」を切り分けるための指標です。売上や客数よりも一段手前の状態を可視化できるため、店舗経営における重要なKPIとして位置づけられます。まずは、来店率の定義から整理します。

来店率の定義

来店率とは、店舗の前を通行した人、または店舗に興味を持った人のうち、実際に店内へ入店した人の割合を示す指標です。「入店率」「キャプチャーレート」と呼ばれることもあります。

計算式は以下のとおりです。

  • 来店数 ÷ (通行人数または対象者数)× 100(%)

来店率を見ることで、「店舗が入りやすい状態か」「外観やディスプレイが来店行動につながっているか」といった、店頭レベルの集客力を客観的に評価できます。

混同しやすい関連指標(反響来店率/再来店率/来店計測)

来店を評価する指標には、来店率以外にも反響来店率・再来店率・来店計測などがあり、目的によって使い分ける必要があります。

  • 反響来店率
    特定の広告や販促活動に対する反応を測る指標です。例えば、チラシを1,000枚配布し、そのチラシを持参あるいは見て来店した人が50人だった場合、反響来店率は5%となります。広告の費用対効果を判断する際に用います。

  • 再来店率(リピート率)
    一度来店した顧客が一定期間内に再び来店した割合です。新規顧客にかかるコストは既存顧客維持の5倍ともいわれているため、顧客生涯価値(LTV)を高めるうえで重要視される指標です。再来店率は、顧客の定着度を測る指標ともいえます。

    計算式は、リピーター(再来店顧客)率 = 月間リピート人数 ÷ 月間総顧客数 × 100です。

  • 来店計測
    GPSやWi-Fiをなどの技術を用い、来店した事実を検知する仕組みや技術そのものを指す言葉です。指標そのものというより、来店を把握するための技術です。

来店率とは、飲食店や小売店におけるKPIの1つ

KPI(重要業績評価指標)は、最終的な目標を達成するためのプロセスが順調かどうか可視化するための指標です。飲食店や小売店において、来店率は「集客の質」を測るKPIとして重要な位置を占めます。

来店率が低い場合、外観や入口の印象、入りにくさといった店頭要因に課題がある可能性が高いと判断できます。一方、来店率が高いにもかかわらず売上が伸びない場合は、商品構成や接客、回転率など店内要因を優先して見直すべきです。

来店率を定期的に計測・分析することで、限られた販促予算や人手をどこに集中すべきかが明確になります。

来店率の把握が店舗改善につながる背景

売上が下がると、多くの店舗では原因を十分に切り分けないまま、チラシ配布や広告出稿、メニュー変更といった対策を行いがちです。しかし、売上減少の要因は次のように異なります。

  • 店前を通る人自体が減っている(立地・環境要因)

  • 通行量はあるが入店されていない(外観・入口要因)

  • 入店はあるが購買につながっていない(商品・接客要因)

来店率をKPIとして定点観測すると、「通行量は変わらないが来店率だけが下がっている」といった事実が見えるようになります。こうした可視化があることで、仮説を立て、的確な改善策を打てるようになります。

感覚や経験に頼った経営から、データに基づく改善サイクルへ移行するために、来店率は欠かせない指標です。

来店率の計算方法

来店率を改善するためには、まず現状を正確に数値化する必要があります。ただし、来店率には 実際に計測できるもの(オフライン) と、推定によって把握するもの(オンライン) があり、同じ感覚で扱うと判断を誤ります。

ここからは、オフライン・オンラインそれぞれの計算方法と、計測の際に考慮すべきポイントを整理します。

【オフライン】店舗前を通った人に対する来店率の求め方(式+例)

オフラインにおける来店率は、店舗前を通行した人数に対して、実際に入店した人数の割合を示します。計算式は次のとおりです。

来店客数 ÷ 店舗前通行者数 × 100(%)

たとえば、1日の通行者数が1,000人、来店客数が30人の場合、来店率は3%となります。

この計算に必要なデータは以下の方法で取得できます。

  • 来店客数

  • POSレジの客数データ

  • 赤外線センサーやAIカメラによる自動カウント

  • スタッフによる手動カウント

  • 通行者数

  • 人手による実測

  • 店舗設置カメラの画像解析

  • 人流データの活用

短期的に施策の効果を確認したい場合は、手動カウントでも十分な判断材料になります。一方、曜日や時間帯ごとの傾向を把握し、継続的に改善を行いたい場合は、運用負荷の低いAIカメラやセンサーの導入が有効です。

オフラインの来店率は、店舗の入りやすさや外観改善の効果を判断するための、最も信頼性の高い指標といえます。

【オンライン】オンライン広告に対する来店の捉え方(=来店計測)

オンラインにおける来店率は、Google広告やSNS広告を見たユーザーが、実際に来店したかを推定する「来店計測」によって把握します。代表的な手法は、スマートフォンのGPS情報やWi-Fi接続情報を活用し、広告の閲覧データと来店場所のデータを照合する方法です。

こうすることで、「広告を見た後、一定期間内に来店した可能性が高いユーザー」を可視化できます。

ただし、オンライン来店計測には次のような注意点があります。

  • 位置情報には誤差が含まれる

  • 計測条件によって数値が変動する

  • 来店数や広告閲覧数が少ない場合、統計的な信頼性が下がる

そのため、オンラインの来店率は 実測値ではなく推定値として扱う必要があります。

オンライン来店計測は、「広告Aと広告Bのどちらが来店につながりやすいか」「どの媒体が相対的に効果的か」といった 施策同士を比較するための指標 として活用するのが適切です。

来店率を計算・分析するメリット

来店率を継続的に計算・分析することで、店舗運営における課題を構造的に把握できるようになります。単に客数の増減を見るのではなく、「どの段階で人が離れているのか」「どこを変えれば改善するのか」を切り分けて判断できる点がメリットです。

ここからは、オフライン・オンラインそれぞれの側面から、来店率分析によって得られる具体的な判断材料を整理します。

【オフライン】店頭ディスプレイの効果を検証できる

店頭ディスプレイや看板、外観の改善は、感覚的な評価に陥りやすい施策です。来店率を計測すれば、変更前後で「通行人のうち、何%が入店したか」を直接比較できます。

たとえば、

  • メニュー写真を差し替えた

  • キャッチコピーを変更した

  • 看板の位置や大きさを調整した

といった施策が、本当に入店行動に影響したのかを数値で判断できます。

「見た目が良くなった気がする」といった主観ではなく、続けるべき施策か、元に戻すべきかを冷静に判断できる点がメリットです。

【オフライン】顧客の目を惹きつけた商品がわかる

来店率を追うことで、どの商品や打ち出しが集客の起点になっているかを把握できます。入口付近の商品やフェア内容を入れ替えた際に来店率を比較すれば、

  • 価格帯

  • トレンド性

  • 季節性

のどれが今の通行人に刺さっているのかが見えてきます。

たとえば、高単価な目玉商品よりも、手に取りやすい価格帯の商品を出した方が来店率が上がる場合、「今の立地・時間帯では親しみやすさが優先されている」と判断できます。

この結果は、店頭ディスプレイの最適化、仕入れや商品構成の見直し、といった、より踏み込んだ改善判断につながります。

【オンライン】広告効果を可視化できる

オンライン広告の来店計測を活用すると、「広告が来店にどの程度貢献しているか」を相対的に把握できます。

クリック数や表示回数だけでは見えなかった、

  • 反応は多いが来店につながらない広告

  • 数は少ないが確実に来店を生んでいる広告

を切り分けられる点がメリットです。

来店率を評価軸に加えることで、「反応が良い広告」ではなく「集客につながる広告」に予算を寄せる判断が可能になります。

【オンライン】来店者の属性を分析できる

オンラインの来店計測データを分析すると、来店者の属性傾向(年齢層・性別・エリアなど)を把握できます。この情報をもとに、

  • 広告の訴求内容

  • 配信時間帯

  • ターゲット設定

を調整すれば、無駄打ちを減らしながら来店率を底上げできます。

また、来店者の傾向を把握しておくことで、再来店施策や接客設計の精度も高まります。

来店率を高める具体的な施策

来店率を高めるには、施策を増やすことよりも、顧客がどこで離脱しているかを正しく特定することが重要です。SNS、ホームページ、MEO対策などの施策は、すべて「使いどころ」が異なります。まずは、施策に着手する前に、来店までの流れを分解しましょう。

まずやること:来店率が落ちている場所を切り分ける

店舗集客は、大きく次の3段階で決まります。

  1. 店前を通るが入店しない(入口・店頭の課題)

  2. 入店するが購買につながらない(店内体験・接客の課題)

  3. 一度来店しても再来店しない(リピート導線の課題)

通行量・入店数・再来店数のどこが落ちているかを把握するだけで、優先して打つべき施策はほぼ決まります。入店率が低いのにリピート施策を強化しても効果は出ません。逆に、入店率が高いのに売上が伸びない場合は、入口以外に原因があります。

【共通】クーポン・ポイントカードは「目的を限定して使う」

クーポンやポイントカードは、来店を後押しする分かりやすい施策です。ただし、使い方を誤ると「安いときだけ来る客」を増やすだけになります。

  • 初回来店のハードルを下げたい → 初回限定クーポン

  • 再来店を促したい → 有効期限付きポイント・特典

目的を決めずに配布すると、来店率の改善ではなく利益率の悪化につながります。

公式LINEやアプリを使えば、配布対象やタイミングを制御できるため、「誰に・何のために出すか」を前提に設計することが重要です。

【オフライン】入店率を左右するのは「安心感」と「想像しやすさ」

店前を通る人が入店しない原因の多くは、「中が見えない」「自分に合うかわからない」という不安です。チェックすべきポイントは次の通りです。

  • 店内の雰囲気や価格帯が外から想像できるか

  • 入口が分かりにくくなっていないか

  • 照明・音楽・POPがターゲットとズレていないか

「おしゃれ」「落ち着いている」といった抽象評価ではなく、ターゲットにとって入りやすいかで判断しましょう。入店率が低い店舗ほど、まずは外観と入口の改善が優先です。

【オンライン】ホームページは「最終判断の場」

SNSや広告で興味を持ったユーザーの多くは、最終的にホームページで以下を確認します。

  • メニュー・料金

  • 店舗の雰囲気

  • 営業時間・アクセス

  • 今も営業しているか

更新が止まったホームページは、「営業しているのか分からない」という不安を生み、来店率を下げます。即効性はありませんが、他の施策の効果を殺さないための基盤として、最低限の情報整備と更新は欠かせません。

【オンライン】SNSは「来店前の心理的ハードル」を下げる役割

SNSの役割は、集客そのものよりも来店前の不安を減らすことにあります。

  • 店内の空気感

  • スタッフの人柄

  • 混雑しやすい時間帯

こうした情報が見えると、「失敗しなさそう」という安心感が生まれます。

拡散を狙った派手な投稿よりも、来店前に知りたい情報を継続的に出すほうが、来店率への寄与は安定します。

【オンライン】SEOは中長期、MEOは即効性寄りと考える

SEOとMEOは混同されがちですが、役割は明確に異なります。

  • SEO:半年〜1年かけて効く、指名・比較層向け

  • MEO:今すぐ店を探している層に効く

特に飲食店や美容系店舗では、Googleマップ経由の来店が非常に多く、来店率への影響も大きいです。

写真・口コミ・営業時間などの基本情報が整っていない場合、ほかの施策をいくら頑張っても来店につながりません。

施策は「全部やる」のではなく「順番を守る」

来店率改善で最も多い失敗は、課題を特定しないまま施策を積み上げることです。

  1. 入店率が低い → 店頭・MEOを優先

  2. 初回来店はある → 再来店導線を設計

  3. 広告は出している → 来店計測で見直す

この順番を守るだけで、無駄な施策は大きく減ります。

来店率向上には「STOREPAD」

来店率を向上させるためには、これまで解説したようにSNSの運用やMEO対策、広告管理、ホームページ運用といった多岐にわたる施策を平行して行う必要があります。多忙な現場の担当者が、これらをすべて日々更新し続けるのは現実的ではありません。

そこで、店舗集客を最大化させるための強力なパートナーとなるのが、店舗集客に関する業務を一元管理できる「STOREPAD」です。

STOREPADを活用すれば、Googleビジネスプロフィールや各SNS、グルメサイト、ホームページといった情報を一括で管理・更新。運用の手間を大幅に削減しながら、効果的な店舗集客を実現できます。

データに基づいた分析機能が充実している点も魅力の1つです。どの施策が来店率に直結しているのかを可視化し、次のアクションを明確にできます。

効率的かつ戦略的に来店率を高め、「選ばれる」店舗へと進化させるために、ぜひSTOREPADの導入をご検討ください。

お役立ち資料

店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。

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    監修者プロフィール

    遠藤 啓成(Endo Hiromasa)

    イクシアス株式会社 マーケティング・セールス室 室長。USENにてPOSレジをはじめとするDXサービス全般のマーケティングや事業企画、店舗事業推進部企画課課長として飲食店やホテルの運営にも従事。複雑化する店舗のWEB集客課題を解決したいという強い思いからイクシアスに参画。フリーランスの美容師としても活動中。管理美容師、化粧品検定1級、食品衛生管理責任者、防火防災管理者、ITパスポートを保有。USEN時代には、優れた業績を評価されGOODJOB賞を受賞。

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