
インバウンド対策でグルメサイトを活用する際は、外国人の情報収集行動を理解することが重要です。日本語だけでは届かない層が多く、多言語対応や写真・動画の質が集客力の差につながります。特に、訪日前の計画段階で見つけてもらえるかどうかが来店の成否を左右します。
本記事では、外国人向けグルメサイトの特徴と、店舗に合った媒体を選ぶ際のポイントをご紹介します。
※■POINT※
・外国人客は旅行前にWebや多言語サイトで店を探すため、早期露出が集客の鍵。
・多言語対応や海外媒体活用で単価アップ・閑散期の集客も可能になる。

外国人観光客の集客に効果的なグルメサイトは、数多く存在します。ここでは、特に人気の高い以下9つのサイトを厳選し、それぞれの特徴を解説します。
Googleビジネスプロフィール
SAVOR JAPAN(セイバージャパン)
大衆点評(Dazhong Dianping)
馬蜂窩(Mafengwo)
TripAdvisor
Yelp
食べログ(多言語版)
ぐるなび(外国語版)
OpenTable
■特徴
Google検索・Google Mapsに店舗情報を無料掲載できる公式ツールです。口コミ管理や投稿機能にも対応し、訪日客が最も利用する地図アプリ上で露出を確保できます。
■対応言語
・自動翻訳で多言語表示(言語数はGoogle依存)
■メリット
・無料で始められる
・検索結果と地図で高い集客効果
・口コミが来店判断に直結
・写真・動画・メニュー・予約リンクなどを一元管理可能
■向いている店舗
・まずは低コストでインバウンド対策を始めたい店
・幅広い国籍の旅行客を取り込みたい店
・地図検索経由の集客を強化したい店
■特徴
USEN Mediaが運営する訪日外国人向けグルメサイト。高級店・観光客向けに特化し、予約導線と翻訳品質に強みがあります。
■対応言語
・英語/韓国語/簡体字/繁体字(4言語)
■メリット
・プロ翻訳による高品質な紹介文作成
・高単価店・観光客向けの掲載設計
・多言語で予約導線を整備できる
・「ヒトサラ」ブランドを活かした信頼性
■向いている店舗
・高単価メニューを提供する店
・観光地立地 or インバウンド比率を上げたい店
・ストーリー性やこだわり訴求を重視したい店
■特徴
中国最大の口コミ&飲食レビューアプリ。WeChat連携により中国本土ユーザーへの訴求力が高く、中国語圏対策では必須クラスのプラットフォーム。
■対応言語
・中国語(簡体字)
■メリット
・中国人観光客の来店前検討に強い影響力
・限定メニューやクーポン掲載で集客しやすい
・無料登録から利用可能
・WeChatミニアプリ経由でも店舗表示される
■向いている店舗
・中国人観光客の集客を優先したい店
・団体客・高消費層の来店を増やしたい店
・中国語圏でSNS拡散を狙いたい店
■特徴
中国最大級の旅行口コミサイト。飲食店だけでなく、観光・宿泊・交通・体験など旅全体の情報が集約されており、訪日前に情報収集を行う中国人ユーザーに強く訴求できます。
■対応言語
・中国語(簡体字)
■メリット
・UGCが豊富で口コミに信頼性がある
・飲食店だけでなく「旅の文脈」で見つけてもらえる
・宿泊や体験予約まで一体化した導線を持つ
・若年層の利用率が高くSNS連動もしやすい
■向いている店舗
・「観光+飲食」の流れで来店を増やしたい店
・中国人の FIT(個人旅行客)を取り込みたい店
・旅行計画段階から認知を狙いたい店
■特徴
世界最大級の旅行口コミサイト。欧米圏ユーザーの利用率が特に高く、28言語に対応。レストラン・ホテル・観光地を横断して検索されるため、来店前の比較検討で最も参照される媒体のひとつです。
■対応言語
・28言語
■メリット
・欧米客への認知獲得に強い
・レビュー数・評価が信頼性につながりやすい
・ガイドブック代替として利用されるケースが多い
・ランキング入りで自然検索露出が増加
■向いている店舗
・欧米圏の個人旅行客を増やしたい店
・口コミベースの集客に力を入れたい店
・観光地や都市部エリアの飲食店
■特徴
アメリカ発のローカルレビューアプリ。飲食店だけでなく美容院・病院・書店など幅広い業種の口コミが集まるプラットフォームで、在住外国人や長期滞在者にも利用されています。
■対応言語
・英語中心(他言語はブラウザ翻訳依存)
■メリット
・無料で登録・情報更新ができる
・Google検索とYelpレビューが連動しやすい
・SNS連携しやすく口コミ拡散が早い
・ローカルビジネス評価としての信頼度が高い
■向いている店舗
・英語圏ユーザー/在日外国人を狙いたい店
・SNS経由の口コミ増加を狙いたい店
・カジュアル業態・テイクアウト業態の店
■特徴
国内最大級のグルメサイト「食べログ」の多言語対応版。日本人ユーザーの評価が蓄積されているため、外国人にとっても信頼性が高い媒体です。
■対応言語
・英語/簡体字/繁体字/韓国語(4言語)
■メリット
・日本人レビューがそのまま信頼材料になる
・予約機能が充実しており送客力が高い
・国内外のユーザー両方にリーチ可能
・Google検索にも強い媒体として知られる
■向いている店舗
・「日本人評価 × 外国人予約」を両立したい店
・訪日客と国内客どちらも取り込みたい店
・予約導線を強化したい店
■特徴
ぐるなびの情報を自動翻訳し、英語・中国語・韓国語で掲載できる多言語版。クーポン・キャンペーン機能が強く、リピーター獲得にも役立ちます。
■対応言語
・英語/韓国語/簡体字/繁体字(4言語)
■メリット
・メニューを日本語登録するだけで自動翻訳
・クーポン配布で再来店を促せる
・観光客とビジネス出張客どちらにも有効
・掲載コストが比較的低め
■向いている店舗
・翻訳体制を持たず手間をかけずに多言語化したい店
・値引きや販促施策と組み合わせたい店
・団体・企業利用が多い店
■特徴
海外で主流の予約プラットフォーム。リアルタイム予約・キャンセル管理ができ、欧米圏ユーザーからの予約導線として実績があります。
■対応言語
・英語/スペイン語/ドイツ語/フランス語/イタリア語/中国語 など複数
■メリット
・ノーショー対策(予約管理)に強い
・高単価レストランの掲載が多くブランド力が高い
・外国人が自国と同じUIで予約できる安心感
・クレジットカード事前決済にも対応
■向いている店舗
・欧米圏からの予約比率を高めたい店
・高級業態・コース料理店
・予約ドタキャン対策をしたい店
飲食店が抱える課題を解決するうえで、外国人向けグルメサイトの活用は大きな効果を発揮します。外国人向けグルメサイトが重要な理由は、以下の3点が挙げられます。
外国人は「旅行前」にお店を探している
日本語だけでは届かない顧客層がいる
外国人の顧客は「単価アップ」と「閑散期対策」にもなる
多くの外国人旅行客は、訪日前にインターネット検索や口コミサイト、SNSで飲食店を調べます。特に、多言語対応された写真や動画は「行きたい店リスト」に入るかどうかを左右します。
訪日前の段階で情報を届けられるかどうかで、認知獲得と来店率に差が出ます。早いタイミングで露出を確保することが重要です。
訪日客の多くは、日本語ではなく母国語で情報検索を行います。そのため、日本語のみの掲載では「そもそも候補に入らない」状態になります。多言語化や自動翻訳機能を活用することで、接点を持てる顧客層が大きく広がります。
外国人旅行客は一人あたりの支出が高く、平日や閑散期の売上補填にもつながります。高単価メニューやアルコールの注文率が高いほか、団体利用も多いため、客単価と客数の両面で貢献します。キャッシュレス決済に対応しておくことで、さらに購入単価を伸ばしやすくなります。

数多くのグルメサイトの中から自店に合う媒体を選ぶには、いくつかの比較ポイントを押さえることが重要です。特に、以下の6点を確認しておくと選定ミスを防げます。
対応している国や言語をチェックする
予約や決済の仕組みが使いやすいか確認する
掲載費用や手数料、成果報酬を比較する
レビュー対応や自動翻訳の仕組みがあるか確認する
アクセス経路(流入導線)をチェックする
どの国・経路からのアクセスが多いかを確認する
掲載するサイトが、どの国・言語のユーザーに向けた媒体なのかを確認しましょう。英語だけでなく、中国語・韓国語など主要言語に対応しているサイトほど、来店母数を広げられます。翻訳品質や言語切替の使いやすさもチェックポイントです。
外国人がオンラインでスムーズに予約・支払いできるかは集客に直結します。予約導線がわかりづらい、事前決済ができない、クレジットカード非対応などは機会損失につながります。予約UIやキャンセルポリシーの表記もあわせて確認しましょう。
グルメサイトごとに、初期費用・月額費用・手数料・成果報酬が異なります。費用対効果を見極めるために、想定流入数や予約件数、翻訳品質などを総合的に比較しましょう。
レビュー返信は信頼性を左右します。多言語返信テンプレートや自動翻訳機能があれば対応が楽になりますが、翻訳精度が低い場合は誤解の原因になります。必要に応じてネイティブチェック体制も整えましょう。
そのサイトを利用しているユーザーが、どの国・どの経路からアクセスしているかを確認しましょう。ターゲット国と一致していれば、掲載効果を最大化できます。
グルメサイトにとっては、中国や台湾など特定国からの閲覧が中心となるケースがあります。例えば、大衆点評は中国本土中心、TripAdvisorは欧米圏、SAVOR JAPANは英語圏・高級志向といったようにターゲット層の違いが明確です。自店のターゲット国と一致しているかを事前に確認することで、費用対効果を高められます。
グルメサイトに掲載するだけでは集客効果は十分ではありません。外国人観光客を実際に呼び込むためには、掲載後の運用が重要です。ここでは、来店につなげるための実践アイデアを紹介します。
魅力が伝わる英語メニュー・紹介文をつくる
写真や動画で「雰囲気・美味しさ」を伝える
Googleビジネスプロフィールと連携して露出を最大化させる
SNSで多言語発信し、世界にファンを増やす
レビュー返信や低評価対応も丁寧に行う
多言語対応だけでなく、英語メニューや説明文も重要です。料理のこだわりや店舗の雰囲気がわかるような紹介文にします。材料や辛さの程度、アレルゲン情報をイラストなどで明記するのもおすすめです。メニュー写真は「おいしさ」が伝わる高品質なものを選定し、料理の魅力を視覚的に伝えられるように工夫します。
視覚情報で味や空間の魅力をアピールし、予約や来店につなげることも大切です。料理のアップや調理風景、店舗の内観、スタッフの笑顔など多彩な素材をSNSや口コミサイトにアップしましょう。特にInstagramやTikTok、YouTubeは動画との相性が良いため、店内の雰囲気や臨場感、おすすめの料理をアップすることで外国人の興味を惹きつけやすくなります。
Googleビジネスプロフィールと連携させて情報を最適化し、検索結果やGoogle Maps上での露出を強化することも効果的です。最新情報の更新や口コミ管理を徹底し、顧客からの信頼性と認知度を向上させましょう。Googleビジネスアカウントの投稿機能やQ&A機能を活用して、キャンペーン情報や新メニュー情報を定期的に発信したり、駐車場やお店までの行き方、決済方法の対応を発信したりするのもおすすめです。
InstagramやX(旧Twitter)、Facebook、TikTok、YouTube、Threadsなどで多言語対応した情報発信を行います。料理の魅力やお店の雰囲気がSNS上で伝わると、海外ユーザーにもファンを増やすことができます。ストーリーズやシェア機能への返信など顧客との接点を増やし、エンゲージメントを高めていきましょう。
レビューの返信は、信頼関係の構築に必要不可欠です。良い評価には感謝を、低評価に真摯に対応し、原因分析と改善策を実践しましょう。口コミやネガティブレビューへの丁寧な対応は、信頼感や来店意欲の向上に直結します。
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遠藤 啓成(Endo Hiromasa)
イクシアス株式会社 マーケティング・セールス室 室長。USENにてPOSレジをはじめとするDXサービス全般のマーケティングや事業企画、店舗事業推進部企画課課長として飲食店やホテルの運営にも従事。複雑化する店舗のWEB集客課題を解決したいという強い思いからイクシアスに参画。フリーランスの美容師としても活動中。管理美容師、化粧品検定1級、食品衛生管理責任者、防火防災管理者、ITパスポートを保有。USEN時代には、優れた業績を評価されGOODJOB賞を受賞。
