
LINEは現代の日本人とって、欠かせないツールの一つとなりました。このLINEが、LINEの公式アカウントの運用によって、マーケティングにも活用されています。LINEの公式アカウントでは「セグメント配信」ができるため、ターゲットを絞ってより良いメルマガやクーポンの配信に役立てることも可能です。
本記事では、このセグメント配信とは何か、設定方法や配信の注意点について解説します。
※目次※
LINEのセグメント配信とは?
LINE公式アカウントでできるセグメント
LINEのセグメント配信設定方法
LINEのセグメント配信手順
LINEのセグメント配信のメリット
LINEのセグメント配信の注意点
LINEのセグメント配信の活用事例
セグメント配信にはSTOREPADの活用がおすすめ
まとめ
※■POINT※
セグメント配信とは、特定のユーザーに対しメルマガやクーポンを配信すること
LINEのセグメント配信では、ブロックの防止や費用対効果の向上などが見込まれる
属性は推定であり、タイムラグもあることに注意する
そもそもセグメント配信とはどのようなものか、よく分からない方もいるでしょう。まずは「セグメント」について解説します。
セグメントとは「部分」や「区分」という意味の単語です。マーケティングによく使われ、顧客の属性に分けることを指します。セグメントの代表的な例としては「年齢」や「性別」、「住んでいる地域」などです。一つずつのセグメントでも使用できますが、複数のセグメントを複合することで、より具体的なターゲットを絞れます。そのため、顧客のニーズに合わせたアプローチを考えることに大変有効です。
LINEの公式アカウントから、年齢や性別などに仕分けたセグメントに対して、メルマガやクーポンを配信することを「セグメント配信」といいます。セグメントを分けることによって、20代向けのメルマガを40代の方に送ることや、男性用のクーポンを女性に送ることを防げるのです。これにより、顧客のニーズや興味関心と配信内容をマッチさせられ、実際の購入や成約へとより効果を発揮できます。
LINEの公式アカウントでできるセグメントは「属性」「オーディエンス」「過去の配信」の3種類です。それぞれの項目を詳しく解説します。
属性でのセグメントは以下の通りです。
友だち期間 | 性別 | 年齢 | OS | エリア |
・6日以下 | ・男性 | ・14歳以下 | ・Android | ・47都道府県 |
オーディエンスでのセグメントは以下の通りです。
ユーザーIDアップロード:顧客がLINEで使用しているIDを使用する
メッセージクリック:過去に配信済みのメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザー
メッセージインプレッション:過去に配信済みのメッセージを開封したユーザー
リッチメニュークリック:リッチメニューをクリックしたユーザー
リッチメニューインプレッション:リッチメニューを表示したユーザー
チャットタグ:チャットを行なっているユーザーに、任意で付与するタグを使用する
友だち追加経路:特定の経路で友だち追加したユーザー
ウェブトラフィック:LINE Tagのトラッキング情報をもとにしたオーディエンス
過去にもセグメント配信を行ったことがある場合に使用できます。その際に使用した「絞り込み」や「A/Bテスト」を配信した「友だち」に対し、再度同じ設定でセグメント配信を行うことが可能です。

LINEでセグメント配信をする際の設定方法を解説します。実際の画面を見ながらお試しください。
属性によってセグメント配信を行う場合の手順は、以下のとおりです。
1.絞り込み方法の設定
管理者画面から「メッセージ配信」→「メッセージを作成」をクリックします。
そして「配信先」→「絞り込み」にチェックし、「属性で絞り込み」にある右上のアイコンをクリックすると、フィルター設定画面が出てきます。
2.メッセージを配信する属性の選択
「フィルター設定」から属性を選択し、メッセージを配信する属性を決めたら、セグメントの内容を選択しましょう。例えば、「年齢」の属性を選択し、年代によってセグメント配信の設定をします。
オーディエンスによってセグメント配信を行う場合の手順は、以下のとおりです。
1.絞り込み方法の設定
管理者画面から「メッセージ配信」→「メッセージを作成」をクリックします。
そして「配信先」→「絞り込み」にチェックを入れ、「オーディエンス・過去の配信」にある右上のアイコンをクリックすると、フィルター設定画面が出てきます。
2.メッセージを配信するオーディエンスの選択
「オーディエンス」を選ぶとオーディエンス一覧が表示されるため、オーディエンスごとに配信対象とするか選択していきましょう。配信対象にするオーディエンスは「含める」を選択し、対象外のオーディエンスは「除外する」を選択します。

セグメントの設定ができたら、実際にセグメント配信を行ってみましょう。ここでは、配信の手順を解説します。
フィルターの設定が完了したら、配信日時を設定します。そのまますぐ配信するのであれば「今すぐ配信」のままで構いません。当然ですが、過去の時刻は設定できないため、未来の時間で設定してください。当日慌てないように、確実に届けたい日程が決まっているのであれば、早めに準備しておくと良いでしょう。
配信日時の設定ができたら「高度な設定」の選択をします。LINEでは、「キャンペーンを設定」「配信メッセージ数の上限を指定」「A/Bテストを作成」「LINE VOOMに投稿」の4つが設定可能です。4つの中から、今回使いたい機能にチェックを入れます。
ただし、A/Bテストはターゲットが5,000人以上いなければ使用できません。
手順2まで設定ができたら、あとは配信したいメッセージを作成するだけです。設定したセグメントに合った内容の文章を考えましょう。そうすれば、反応率の向上が見込めます。
メッセージ内容を入力し、誤字脱字や入力漏れなどをチェックしたら、ページ下部にある「配信」をクリックしましょう。これでセグメント配信の完了です。
LINEでセグメント配信を行うことで、いくつかのメリットを得ることが可能です。ここでは3つ紹介します。
メリットの1つ目は、メッセージの配信数を節約できる点です。
LINEの公式アカウントでは、プランによって無料送信できるメッセージ数が決まっています。この配信数を超える場合、1通ごとに追加料金が発生するため、費用がかさんでしまう恐れがあります。しかし、セグメント配信であれば、送信先をターゲット層に絞り配信できるため、無差別に送るよりも配信数の節約が可能です。コスト削減にもつながります。
メリットの2つ目は、ブロックの防止ができる点です。
LINEの公式アカウントは、顧客に「友だち追加」をしてもらいやすい反面、ブロックもされやすい特徴があります。顧客にとって興味のないメルマガやクーポンなどが頻繁に配信されれば、通知を煩わしく感じブロックしてしまうのです。業種にもよりますが、LINE公式アカウントのブロック率の平均は20〜30%ほどといわれています。
しかしセグメント配信では、よりニーズに合った情報を届けることが可能です。そのため、顧客からのブロックを防止しやすい傾向があります。
メリットの3つ目は、費用対効果の向上です。
LINEから他の集客施策や媒体と連動させればさらに相乗効果を生み、購買や成約・集客アップにもつながるでしょう。特にLINE公式アカウントと連携したWebサイトの制作や運用は、ネットを通じた集客に必要不可欠です。
LINEのセグメント配信には、注意点もあります。実際の配信を行う前に、確認しておきましょう。
年齢や性別などの属性は、LINEによる推計のデータです。そのため、確実とはいえません。あくまで「おおよその属性」が分かるものとして扱うのが良いでしょう。
友だちの属性追加には、タイムラグがあります。何かキャンペーンやイベントなどによって急激に友だちが増えたからといって、すぐに情報が反映されるわけではありません。
3日前の情報を元に属性は絞り込まれます。配信する際は、この点も考慮しましょう。
友だちが一定数いないと属性の絞り込みができません。以下2点に注意しましょう。
1.ターゲットリーチ数が100人以上必要
ターゲットリーチ数とは、アカウントの友だち登録者数から、属性不明のアカウントとブロックされているアカウントを差し引いた人数のことです。
属性による絞り込みをするためには、ターゲットリーチ数が100人以上いる必要があります。セグメント配信をする際は、ターゲットリーチ数に注意しましょう。
2.セグメント選択後の推計対象ユーザーが50人以上必要
例えば属性で年齢を選択し、「30〜34歳の男性」と条件を設定した際に、該当ユーザーが50人以上いないと絞り込みできません。
最後に、実際にLINEのセグメント配信を活用した事例をチェックしてみましょう。
マーケティングオートメーション(通称:MA)ツールと併用し、メルマガ配信をすることも効果的です。MAツールでは、LINEの属性やオーディエンスのようなセグメントから、さらに購入や成約が見込める顧客の情報管理ができます。
したがって、例えばダイエットをしているセグメントには、ダイエット器具やジムに関するイベント情報を配信するといった内容です。
ツールを併用することで運用コストを抑えられるうえ、訪問件数を1.5倍へ増加させた事例もあります。
友だちの生年月日データを活用すれば、誕生日に合わせてメッセージとクーポンをセグメント配信することも可能です。メールによるセグメント配信でもよく活用される方法ですが、LINEはメールより即時性が高く、顧客により早く情報を届けられます。
また、メッセージアプリとしてLINEを活用している方が多いため、バースデーLINE配信は親和性が高いのです。
属性をエリアに絞って、地域限定情報のメルマガ配信をすることも可能です。
エリアで絞り込み「地域限定のお得情報や商品販売を地域限定で送る」セグメント配信を行った事例があります。該当の地域の方にだけ、新鮮な情報をいち早く届けられる点がメリットです。従来のメルマガで「地方限定情報」と記載していたときには、得られなかった効果を実現しています。
STOREPADは、イクシアス株式会社が提供する店舗集客を一括管理できるツールです。リピート促進のためのセグメント配信にも活用できます。LINE公式アカウントを用いたクーポンやキャンペーン情報配信等を対象者を絞り配信できるため、より効率的な集客の増加が見込めます。ぜひ「STOREPAD」の資料をご確認ください。
LINEのセグメント配信とは、年齢や性別などの属性に絞ってメルマガやクーポンなどを配信することです。顧客ごとのニーズに合わせた情報を提供できるため、購入や成約に結び付けられやすいでしょう。
しかし、友だちの反映にはタイムラグがあること、属性はあくまで推計であることなど、いくつか注意点もあります。注意するポイントを把握し、顧客にとっても企業側にとっても有効なセグメント配信を活用しましょう。
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監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
