
昨今のSNSでは、企業によるバズりを狙った投稿がよく目に入るようになりました。SNSを使った集客を始めたいと考える企業も多いのではないでしょうか。SNS集客は垣根が低い分、自由度が高く、企業の担当者は「何から取り組めばいいのかわからない」という状況に陥りがちです。SNS集客を始めたのはいいけれど、なかなか成果が出ないとお悩みの方もいるでしょう。
この記事では、SNSで集客する際のコツ、SNS集客の注意点を解説します。
※目次※
1.SNS集客の重要性
2.SNSが集客に向いている理由
3.SNSで集客するコツ
4.SNSの種類と特徴
5.SNSで集客する際の注意点
6.まとめ
※■POINT※
現代では多くの方が、SNSに影響を受けて、購買決定をしている
SNSは拡散性が高く、無料で始められ、潜在顧客へのリーチもできるため、集客に向いている
集客の目的やターゲットによって最適なSNSは異なるため、まずは目的・ターゲットを明確にすることが重要

一昔前まであった「SNSはインターネットに精通した人がやるもの」という認識は、今ではすっかり古いものとなりました。2023年の調査*では、「全年代の約7割が、毎日SNS検索を利用している」という驚きの結果が出ています。
SNSはコミュニケーションツールとして活用するだけでなく、情報収集ツールとしての役割も担っているのです。ここでは、情報収集ツールとしても活用されているSNSを活用した集客の重要性について解説します。
出典:スマートシェア株式会社
Webが普及する以前のマスメディア時代の消費者行動モデルとしては「AIDMA」、その後に訪れるWeb時代では「AISAS」が一般的でした。
AIDMA(AIDMA)とは、Attention(認知)・Interest(興味)・Desire(欲求)・Memory(記憶)・Action(購入)の頭文字で、消費者が商品を購入に至るまでを5つのプロセスに分けたものです。AISAS(アイサス)とは、Attention(認知)・Interest(興味)・Search(検索)・Action(購入)・Share(共有)の頭文字で、インターネットが普及した現代の消費者行動モデルです。
また、スマートフォンが普及し、SNSの利用者が増えてからは「VISAS」「ULSSAS」といった消費者行動モデルが登場しています。
VISASは、Viral(口コミ)・Influence(影響)・Sympathy(共感)・Action(購入)・Share(共有)の頭文字を、ULSSASは、UGC(ユーザー投稿コンテンツ)・Like(いいね・RT)・Search1(SNS検索)・Search2(検索エンジン検索)・Action(購入)・Spread(拡散)の頭文字をとった言葉です。
現代の消費者は、商品購入の際に口コミやSNS上の情報を重視します。悪質な宣伝広告や、インフルエンサーなどによる「ステマ」が明るみに出ることも増えています。消費者はが実際に商品を購入・使用した第三者の意見をより参考にする傾向にあるでしょう。
消費者庁のアンケートデータ*では、商品購入の際に重視する情報源としてテレビの46.9%が1位、口コミサイトの46.5%が2位、SNSの38.1%が3位となっています。この結果からわかるように、現代の消費者の多くは口コミに影響を受けて、商品の購買に対する意思決定をしているのです。
出典:口コミサイト・インフルエンサーマーケティングに対するアンケート調査│消費者庁
では、なぜSNSが「集客」に向いているのでしょうか。
SNSには無料で誰でも始めることができる間口の広さや、リアルタイム性や拡散性の高さ、情報収集ツールとしての可能性などがあります。また、それらはWeb時代までのマーケティングにはなかった特徴です。
ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。
SNSが集客に向いている理由の一つに、SNSの拡散性が高いことが挙げられます。
SNSは誰でも気軽に情報を発信できるため、さまざまなユーザーの目にとまります。また、その情報を見た他のユーザーから他のユーザーへと情報が拡散しやすい仕組みです。そのため、効果的にキャンペーンなどを行えば、その情報は瞬く間に拡散し、たくさんのユーザーへ届くことになります。
また、「拡散」という行為自体はユーザーが自主的かつ無料で行うため、企業側のコストを最小限に抑えてマーケティングができます。
テレビCMやWeb広告では、どうしても企業から一方的に情報を伝える形になります。しかし、SNSでは自社の顧客であるフォロワーとコメントやダイレクトメッセージなどを通して、コミュニケーションが取れます。ユーザーとコミュニケーションを取れば、商品やブランドをより身近に感じてもらえるでしょう。そのことをきっかけに距離が縮まると、ファン獲得につながります。
SNS集客では既存のプラットフォームを活用するため、一からWebサイトなどを立ち上げるのと違って費用がかかりません。
しかし、SNS集客を成功させるにはたくさんの細かなテクニックが求められます。運用を始める前に、しっかりとSNSの基本からSNS集客についてまで学ぶことが重要です。
元来SNSは友人やフォロワーとのコミュニケーションツールとして利用されるのが主流でした。現在では「情報収集ツール」としての側面も強くなっています。
先述の通り、消費者庁のアンケート*では商品購入の際に重視する情報源として、SNSを活用するというユーザーは38.1%もいるという結果が出ています。
情報を発信する側にとっては良い傾向であり、SNSでの集客は効果的だといえるでしょう。
出典:口コミサイト・インフルエンサーマーケティングに対するアンケート調査│消費者庁
SNSは潜在顧客へのリーチも容易にできます。潜在顧客とは、まだ自社の商品やブランドを知らない見込み顧客、つまり商品の存在を知っていれば購入すると考えられる顧客のことです。
新聞や雑誌に広告を載せたり、チラシ配りをしたりといった場合、不特定多数に情報を届けることはできます。しかし、「潜在顧客」に絞って情報を届けることは非常に難しいでしょう。
その点、SNSの基本的な機能には「広告ターゲティング」や「おすすめ欄のパーソナライズ」などがあるため、商品やブランドの潜在顧客にピンポイントで情報を届けられます。
SNS集客の強みとしては、フォロワーのタイムライン上に新商品やキャンペーンなどの新鮮な情報を、リアルタイムで届けられることでしょう。
ホームページに情報を掲載することも大切ですが、ホームページは自ら訪れてくれるユーザーにしか情報が伝わらないのが弱点です。そのため、潜在顧客などにはリーチできません。
対して、SNSでは自社のアカウントをフォローしているユーザーには確実に情報を届けられます。また、情報をユーザーが拡散してくれれば、他のユーザーの目にもとまります。さらにそのユーザーが新たな顧客になってくれる可能性もあるのです。

SNSを運用して集客をしている企業の多くは、潜在顧客やリピーターを獲得するために投稿をしています。しかし、多くの企業がSNSの運用を軌道に乗せられず、撤退しているのも事実です。SNS集客を成功させるためには、他社の投稿よりもより質の良いコンテンツを提供する必要があります。ここでは、SNSで集客をするにあたってのコツを解説します。
SNS集客を成功させるには、SNS運用の目的・ターゲット・コンセプトを明確にしましょう。これらが不明確な状態で運用をすると、どんなユーザーに訴求したいのかが定まらず、投稿やアカウントに興味を持ってもらえません。SNS運用の目的は、店舗に実際に足を運んでもらうことなのか、認知拡大をしたいのかによってもアプローチが変わります。また、ターゲットは「20代女性」のように大まかなものではなく、ペルソナを作り込んでニーズを把握しましょう。
コンセプトの設定においては、ペルソナにどのような情報を届けたいのか、ペルソナに最終的にどうして欲しいのかといった方向性を定めることが重要です。SNS運用の目的・ターゲット・コンセプトが明確であれば、投稿に一貫性が出てユーザーの興味をひきやすくなります。
自社に合ったSNSを選定するのも大事なポイントです。SNSには商品やサービス、ターゲットとの相性があります。SNSごとにユーザー層やアルゴリズムが異なるため、より自社の商品やブランドが魅力的に見えるよう発信できるSNSを選びましょう。
また、さまざまなSNSがあるからといって複数を同時に運用するのは難しいものです。より自社に合ったSNSを2、3個に絞って運用することをおすすめします。
SNSで最もユーザーからの反応を得やすい投稿は、共感を誘う内容のものです。共感を得ることで、ユーザーは「誰かとこの気持ちを共有したい」と感じます。そのため、共感を得られる投稿はリツイートやシェアによって拡散されやすくなるのです。
また、役立つ情報の発信も重要です。自社商品を使った生活の知恵などの情報を発信したり、キャンペーン企画を行ったりしましょう。これらの投稿は口コミで伝わりやすいため、ユーザーからユーザーへと広がることで「この会社のアカウントはあの人がよく見ているようだから信頼できる」と感じてもらえます。
SNS集客をする場合は、一方的な情報発信だけにならないよう注意が必要です。積極的にユーザーとコミュニケーションを取るよう心がけます。
ユーザーからのコメントに返信する、ユーザーが投稿した自社製品についてのコンテンツをリポストするなどして、ユーザーとのつながりを作りましょう。
こまめで良質なコミュニケーションをとることは、リピート率の上昇や距離の近さから新規顧客を獲得できるといったうれしい効果が期待できます。
SNSを運用する場合、定期的に効果検証と改善を行いましょう。例えばX(旧Twitter)なら「アナリティクス」で、ポストのデータを分析できます。このように各SNSには分析機能が搭載されており、プロアカウントやビジネスアカウントを開設すれば利用することが可能です。
ユーザーの反応が良い投稿と悪い投稿にはどのような特徴と違いがあるのか、フォロワーの推移はどうなっているかを確認しながら、より良いコンテンツを投稿していきましょう。
SNS集客を成功させるには、自社に合ったSNSを選ぶところから始めなければなりません。写真を多く使うのであればInstagram、拡散力に期待するのであればX(旧Twitter)など、自社のSNSをどのようなコンセプトで運営していくかによっても選ぶものが変わります。
ここでは、主要なSNSの特徴について解説します。
LINEは、日本の人口のうち約68%が利用しているSNSです。ユーザー数は多いものの、新規顧客の獲得には不向きという弱点があります。なぜなら、LINEはあらかじめ友達追加をしてもらっている場合にしか情報を届けられないため、自社のことを知らない潜在顧客にはアプローチできないのです。
そのため、LINEでは常連客などの既存顧客の集客に向いています。
X(旧Twitter)の最大の特徴は、いいねやリポスト機能などのアクションが、他のSNSと比較すると気軽に行えるため、拡散力が強いことです。これらの機能は、自社のアカウントとはつながりのないユーザーにも情報が伝わりやすいメリットがあります。
また、情報が瞬間的に拡散するため、キャンペーンやイベントの告知など、早く情報を伝える用途に向いています。新商品をたくさんの人に認知してもらいたい場合や、販売促進をしたい場合などにおすすめです。
Facebookは、基本的に実名登録で利用するため、ユーザー信頼度の高いSNSです。アクティブユーザーは30〜40代がメインとなっており、他のSNSと比較して年齢層が高い傾向にあります。
その優れた使用感と機能性から、登録している企業の中にはホームページを持たずにFacebookをホームページとして活用している事例も少なくありません。
シェア機能による拡散も多少は見込めますが、すでにつながっている既存顧客の集客に向いています。そのため、Facebookではホームページを更新するような感覚で大事なお知らせを投稿しつつ、日々の投稿には他のSNSを併用する使い方がよいでしょう。
Instagramは、画像や動画に特化したビジュアルでの訴求がメインのSNSです。最大の特徴は、視覚的に商品の魅力を伝えられる点です。
24時間限定で情報を配信できるストーリーズ機能は、キャンペーン情報やセール情報など、即時性がある情報の発信に適しています。画像に位置情報や問い合わせボタンを設置できるため、購買につながりやすいでしょう。
また、無形の商材はビジュアルからのアプローチが難しいため、投稿に適した素材や商品があるかどうかも、利用するにあたっての大事な判断材料です。
TikTokは、15~60秒のショート動画の制作や投稿、閲覧ができる中国発のSNSで、主なユーザー層は10~20代の若年層です。
TikTokといえば「ダンス動画」でおなじみですが、最近では投稿ジャンルの幅が広がっており、「料理動画」や「飲食店の紹介動画」なども増えています。「写真よりも動画の方が魅力を伝えやすい」という場合はTikTokを活用すると効果的に集客できるでしょう。
また、TikTokの年代別利用率は10代が「47.9%」、20代が「20%」なっており、若年層をターゲットとする業態に最適です。
YouTubeは動画プラットフォームとして世界中で人気を博しています。エンターテインメントから専門分野まで、さまざまなコンテンツに需要があるため、社員の様子や普段の仕事内容を映してブランディングを行えるでしょう。
また、動画を用いるため、商品やブランドの魅力を視覚と聴覚からアピールできます。特に動画でしかアピールできない要素がある企業におすすめです。しかし、YouTube動画の制作にはそれなりにコストがかかるため、他のSNSよりもさらに明確な目的をもって運用する必要があります。
企業にとってメリットの多いSNS集客ですが、もちろん注意点もあります。起こり得るリスクを理解しないままSNS集客を始めてしまうと、適切に運用できないでしょう。
ここでは、SNSで集客をする際に気を付けるべきことを3点解説します。
SNS集客をする場合は、炎上に注意が必要です。SNSは拡散力があるため、企業の公式アカウントで不適切な投稿をしたとなれば、あっという間に炎上してしまうでしょう。また、誤った情報を発信した場合、訂正が難しいため情報の独り歩きをまねく恐れもあります。
SNS集客をする場合には、誹謗中傷を受けるリスクが少なからずあることを覚えておきましょう。
SNS集客は手軽に始められる一方、かなりの手間がかかります。例えばX(旧Twitter)で1件投稿をするにも、アイディア出しなどの企画・文章を練る・添付ファイルがある場合は写真撮影や加工・投稿と、やることはたくさんあります。また、ただ投稿をすればよい訳ではなく、投稿後は課題の分析や投稿内容の改善をし続けなければなりません。
投稿が拡散すれば大きなメリットがありますが、それなりの手間や労力が必要だということを理解したうえで始める必要があるでしょう。
SNSの投稿に対し、ユーザーがアクションを取ってくれるようになるには、ある程度フォロワーの人数や投稿数が必要です。フォロワーを増やすとなると、長期的に継続して運用しなければなりません。SNS運用に成功した場合の集客力はかなりのものですが、たくさんの時間を費やします。
SNS集客を始めるなら、STOREPADの利用をおすすめまします。STOREPADは、MEO・SNS・HPなどのさまざまな店舗集客のツールを一括管理するクラウドサービスです。
メディアへの情報発信や、口コミ管理、LINEを活用した再来店促進など、SNS集客を効率化します。また、分析機能を通じてSNSでの認知向上を目指せるのも導入のメリットの一つです。
SNS集客を成功させたい店舗運営者の方は、ぜひ「STOREPAD」の資料をご覧ください。
現代では、SNSはコミュニケーションツールとしてだけでなく、情報収集ツールとしての役割も担っています。実際、消費者の多くは、SNS上の口コミに影響を受けて購買行動をとっています。
SNS集客を始める場合、無料で始められる手軽さが魅力です。しかし、運用に手間がかかるほか、成果が出るまで時間も要する点も理解しておかなければなりません。
やり方次第では事業に大きなプラスをもたらしてくれるため、店舗運営でSNSの活用を検討している方は、STOREPADをぜひご利用ください。
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。
監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
