
ローカルビジネスの可能性を広げる施策として、取り組む価値の高いMEO対策ですが、自社あるいは自店舗だけで行うのは難しいと感じる方も少なくないでしょう。日々の業務だけで忙しく、MEO対策まで手が回らないときは、業者に外注してサポートを得るのも一つの手です。
しかし、MEO対策支援サービスを提供している業者の中には、詐欺まがいの行為をはたらいている悪徳業者も存在します。本記事では、MEO対策外注における詐欺の実態や悪徳業者の特徴、見分け方を解説します。
※■POINT※
MEO対策を利用して詐欺まがいの行為をはたらく悪徳業者が存在する。
悪徳業者にみられる特徴は共通しており、ある程度見極めることができる。
トラブル回避のためには、時間をかけて業者を選定するのが大切。

まず、MEO対策の効果が出ない要因として4点考えられます。
MEO対策は「マップを見たユーザーが実際に訪問できる」ことが前提であるため、実店舗を持たないビジネスでは意味を成しません。よってBtoCのECサイトを運営している場合などが該当します。ただし、例え事務所や倉庫などを有していても訪問先としては適しておらず、MEO対策の対象にはなりません。
本当はオンラインストアしか展開していないのに、マップを見たユーザーが「実際に手に取ってみて買えるんだ」と勘違いする恐れもあります。このようなケースでは、MEO対策ではなく、一般的なWebマーケティングの手法に力を入れるのが得策です。
店舗名や住所、電話番号などの基本情報は、必ず正確で新しいものに更新しましょう。特に、曜日によって営業時間が違う場合や、建物内に複数のテナントが混在している場合は要注意です。情報の誤りや不足がないか、改めて見直すことをおすすめします。
また、店名に不必要な情報を含めてはならない点に注意しましょう。「○○ホテル △△駅から徒歩3分」「□□ラーメン 24時間営業」など、所在地や営業時間に関する情報は代表的な規制対象です。
店舗名(ビジネス名)にまつわる規制は思いのほか厳しいため、Googleビジネスプロフィールのヘルプを一読しておくと安心です。
MEO対策で適切なキーワードを選ぶには「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」を理解する必要があります。ビッグキーワードは検索ボリュームが大きく、競合が多いキーワードです。ロングテールキーワードは検索ボリュームが小さく、競合が少ないため上位表示を狙いやすいキーワードです。
ロングテールキーワードが良いと思われがちですが、一概にそうとは言えません。なぜなら、検索ボリュームが少ないと、検索する人自体が少ないからです。
ある程度の検索ボリュームを確保しつつ、埋もれることなく上位表示を狙うことがMEO対策の難しさともいえます。
残念ながら、MEO対策の代行を請け負う業者の中には悪徳業者も一定数潜んでいます。現在進行形でMEO対策を外注しているものの、思うような結果が得られなかったり、対応やサービス内容に少しでも不信感を抱いたりした方は要注意です。
本来MEO対策は無料で行えますが、専門のノウハウが必要なほか、ある程度の時間や人的リソースを割かなければなりません。「どうしてもそこまで手が回らない」というオーナーは多いのが現状で、悪徳業者はこの隙を突いて利益を得ようとしてきます。
ここからは、MEO対策外注に際して発生した詐欺の、実際の手口をいくつか見ていきましょう。「事前の話と違う金額を支払わされた」「お金のトラブルこそないものの、コンテンツを削除された」このような話は実際にあります。
表向きは安い料金を提示しておいて、後になって何かと理由を付けて、かさ増しした金額を請求する悪徳業者が存在します。そもそもMEO対策の悪徳業者は、料金体系を曖昧に設定しているケースがほとんどです。
よくあるのが、付けた覚えのないオプションの費用を上乗せされたり、手数料と称して高額な料金を支払わされたりといった手口です。このような料金の内訳は、契約書や料金表の目立たないところに小さく書いてあったり、またはまったく記載がなかったりする場合もあります。
これらは詐欺および景品表示法違反です。このような場合は、消費者庁へ情報提供をするのが最善策でしょう。自分だけでは判断できないときは、まずは全国共通の「消費者ホットライン(188番)」へ相談することをおすすめします。
MEO対策を行う際は、Googleが定めているガイドラインを遵守する必要があります。ガイドラインでは、「虚偽のコンテンツ・偽装行為」「不適切なコンテンツ」が禁止されています。
このあとも詳しく触れていきますが、MEO対策外注では口コミ関連のトラブルが多く発生しがちです。
解約したら、腹いせに「契約中に作成したコンテンツやGoogleビジネスプロフィールのアカウントを削除」するケースもあります。Googleビジネスプロフィールで「メインのアカウント」の権限を渡すと、業者側でアカウント削除ができてしまいます。基本的には、メインのアカウントは業者に渡さず、社内管理する方が良いでしょう。
「検索順位3位以内保証」や「検索順位10位アップ保証」を掲げる業者には注意が必要です。このような内容を掲げている業者は悪徳業者である可能性が高く、詐欺に遭うリスクがあります。
ビジネスオーナーの多くはMEO対策の技術的な知識に詳しくないため、「検索順位アップ保証」といった魅力的な言葉に引かれやすくなります。オンラインでの集客力を高めたいというオーナーの切実な願いを利用し、簡単に成果が出ると錯覚させることで契約を取ろうとしてくるのです。
マップ検索順位はGoogleのアルゴリズムで決まります。「関連性」「距離」「視認性の高さ」などの要素によって決定されるため、検索順位をコントロールすることは不可能です。したがって、順位の保証は本来できないものです。
悪徳業者が信頼性を装うために、自分たちを絶賛する「偽レビュー」を投稿する手口です。
代表的な手口には、いくつかのパターンがあります。まず、業者が特定の人々(いわゆるサクラ)を雇い、Googleマップや口コミサイトに高評価レビューを投稿させます。サクラは偽名や新規アカウントを使用し、「親切でプロフェッショナルな対応」「短期間で売上が倍増」「親身になってくれる」など、信頼を感じさせる内容を書くことで、業者やその顧客(飲食店や店舗)を絶賛します。
業者が「レビュー代行」を行う専門サービスを利用するケースもあります。多数の偽アカウントを保有するサクラ集団を動員し、一斉に高評価レビューを投稿し、さらに自然に見せるために、投稿時間や内容を微調整して実行されるため、一見すると正規のレビューのように見えるのが特徴です。
テンプレート化された文章を使用した大量投稿も一般的な手口です。業者は「この業者のおかげで集客が急増しました!」「丁寧なサポートで安心して依頼できました」などの定型文を用意し、複数のアカウントから少しだけ内容を変えて投稿します。
このようなトラブルを避けるためのポイントを4つ挙げます。
MEO対策の基本知識を学ぶ自社でMEO対策を行う
過剰な成果保証を信用しない
外注業者の実務内容をモニタリングする
複数の業者を比較検討する
自社でMEO対策を行う
Googleの規約について理解しておく
すべての口コミを受け入れる
優良業者に外注する
トラブルを回避する最もよい方法は、外注するのではなく自社(自店舗)でMEO対策を行うことです。MEO対策は無料で行えるうえ、ある程度のノウハウとリソースがあれば、自社のみで十分に効果を得られます。
外注する場合と比較して、効果が表れるまでの時間は長くなるかもしれませんが、自社で実践することでMEO対策のノウハウを蓄積し、長期的に活用していけるメリットもあります。またSEO対策との親和性もあり、特にキーワード選定に関する知識は応用が可能です。
「1ヶ月で検索順位1位に!」など、過剰な成果保証を謳う業者は危険信号です。SEOやMEOは時間がかかるものであり、短期間で劇的な成果を保証するのは非現実的です。
業者任せにせず、進捗や実施内容を定期的に確認し、以下のような報告を求めましょう。業者の対応が不明確な場合は注意が必要です。
■定期的な報告を依頼する
業者に対し、実施内容や成果を定期的に報告する仕組みを作りましょう。報告の頻度は月1回以上が理想です。
■具体的な成果指標(KPI)を設定する
「どのような成果を目指しているのか」を明確にし、それに基づいた数値データを確認します。(例:検索順位、クリック率、電話や来店数の増加など)
■Googleビジネスプロフィールへのアクセス権を共有する
業者がGoogleビジネスプロフィールを管理する場合、自社も管理者権限を持ち、変更履歴を確認できる状態を維持します。アクセス権を共有しておくことで、業者がどのような変更を加えたかを随時確認できます.
■施策内容を自社でチェックする
実施された施策がGoogleのガイドラインに準拠しているか、自社で確認します。たとえば、不自然な外部リンクやサクラによる口コミ投稿などの違反行為がないかを見極めます。
■進捗確認のミーティングを実施する
定期的に業者と進捗確認のためのミーティングを行い、計画通りに進んでいるかを確認します。質問や疑問があればその場で解消し、双方の認識をすり合わせることが重要です。
■不明瞭な対応にはすぐに質問する
業者から提出された報告や説明が不明瞭であれば、具体的な施策やデータの裏付けを求めます。(「なぜこの施策を選んだのか」「具体的な成果が見えないが、次のステップは何か」など)
複数の業者から提案を受け、サービス内容や料金、対応を比較することで、適切な業者を選びやすくなります。
■サービス内容の具体性
各業者が提案するMEO対策の内容が具体的で実現可能かを確認します。例えば、「Googleビジネスプロフィールの最適化」「口コミ管理の支援」「定期的な成果レポート」などが明記されているかどうかをチェックしましょう。
■料金体系の透明性
初期費用や月額料金、成果報酬の有無など、料金体系が明確に提示されているかを確認します。「後から追加料金が発生する」「成果が出ないときに返金しない」などのリスクを避けるため、契約前に詳細な見積もりを要求しておきます。
■実績や事例の提示
過去の成功事例や実績が信頼できるかを調べます。同業種や同規模のクライアントへのサポート経験が豊富であれば、より安心できます。提示された実績が本当にその業者のものか、直接クライアントに問い合わせて確認するのも有効です。
■契約期間や条件
業者によっては長期契約を前提とする場合がありますが、初回は短期契約(1〜3ヶ月)での成果確認を提案してみましょう。短期契約ができない場合はリスクが高い可能性があります。
■口コミや評判の調査
各業者のオンライン上の評判や口コミを調査します。信頼性の高いレビューサイトや、SNSでの評判も参考にしましょう。
MEO対策を業者に外注する場合でも、Googleが定めているガイドラインをしっかり把握しておくことは重要です。事前に禁止事項などを知っておくことで、万が一、業者がガイドラインに抵触する行為を行った場合に、すぐに指摘してやめさせられます。
「ガイドラインを守らない業者だ」とわかった時点ですぐに契約を打ち切れば、それ以上大きな被害を受けるリスクも減らせるでしょう。
あらゆる規約はGoogleビジネスプロフィール ヘルプから確認できるため、外注を依頼する前に熟読しておくことをおすすめします。
MEO対策における鉄則として、「良い口コミも悪い口コミも、すべて素直に受け入れる」があります。「接客がよくなかった」「店舗内の環境が悪かった」など、ネガティブな口コミを受け取っても、なるべくすべての口コミに丁寧に返信しましょう。
中には、ネガティブな口コミを無視したり、何度も報告して削除させようとしたりする業者も存在します。そのような業者に対しては、すべての口コミに返信したい旨を伝えるようにしましょう。
ただし、明らかにいたずらと判断できる口コミなど、Googleのガイドラインに違反するものについてはその限りではありません。


数多く存在する悪徳業者には、ある程度共通した特徴があります。ここでは、優良業者と悪徳業者を見分けるポイントを4点紹介します。
「Googleパートナー」を自称している
「丸投げOK」を掲げている
口コミ代行を行っている
ホームページの作りが怪しい
魅力的なうたい文句で興味を引き、契約後は、ずさんな対応しかしない業者も存在します。
「Google公認パートナー」「Google認証済み」などと称して、Googleとなんらかのつながりがあることをアピールしてくる業者は危険です。本来、GoogleはMEO対策に関して技術的なサポートを行ったり、個々のビジネスに対してノウハウを提供したりすることはありません。
Googleビジネスプロフィールの作成や、ストリートビューに関しては公式の代理店が存在するものの、MEO対策では一切そのようなことはありません。MEO対策業者を探している中で「Googleパートナー」という文言を見聞きしたら要注意です。
MEO対策を「丸投げOK」と売りにしている業者には注意が必要です。確かに、すべてを任せられれば楽で、店舗運営に集中できるかもしれません。
しかし業者にすべてを任せてしまうと、業者がどのような施策を行っているのかがわかりにくくなります。また、店舗のコンセプトに合わない施策を強行する業者も存在します。
業者はあくまでもMEO対策のパートナーであり、すべてを丸投げする相手ではありません。自分の店舗は自分で責任を持って管理する姿勢が大切です。
他のユーザーであると装って口コミを投稿する行為(いわゆる「サクラ」)は、「虚偽のコンテンツ・偽装行為」に該当し、Googleの規約違反となります。なお虚偽のコンテンツ・偽装行為は以下の4つに細分化されています。
虚偽のエンゲージメント
なりすまし
誤った情報
不実表示
このうち、口コミ代行が該当するのは「虚偽のエンゲージメント」あるいは「なりすまし」です。マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシーヘルプから、それぞれの具体例を確認できます。
不正が判明すると、Googleアカウントが一時停止、悪質な場合は永久停止されます。サービス内容に、口コミ代行やその他の規約違反行為を含む業者には、絶対に外注しないでください。
MEO対策は、Webを利用するユーザーをターゲットにした施策です。MEO対策を任せる業者のホームページに違和感を感じると、「Web領域のプロフェッショナルなのに大丈夫だろうか」と不安になるかもしれません。
デザインが派手すぎる、または簡素すぎる
広告が多すぎる
サイトの動作が不安定(例:ページの読み込み速度が遅い、リンク切れが多い、スマートフォンでの表示が最適化されていない等)
運営者(会社)の情報が不十分社名、所在地、代表者名、連絡先が携帯電話のみ)
これらの特徴だけで悪徳業者と断定する必要はありませんが、少しでも違和感を覚えたら注意が必要です。
MEO対策を外注する際は、アカウントやコンテンツの削除、高額請求、根拠のない順位保証などの悪質な業者に注意しましょう。トラブルを避けるためには、依頼前にGoogleの規約を確認し、十分に時間をかけて業者を選ぶことが大切です。
悪徳業者を見分けるポイントとしては、「Googleパートナー」「丸投げOK」といった言葉に注意してください。またホームページが怪しかったり、口コミ代行を提供していたりする業者にも警戒が必要です。
株式会社イクシアスでは、店舗集客のオールインワンDX支援ツール「STOREPAD」をおすすめしています。「STOREPAD」は、Googleビジネスプロフィール、SNS、ポータルサイトなどを活用して情報発信、予約管理、来店促進を一括で行うことが可能です。口コミ対応や効果分析の機能も充実しており、MEO対策の効果を最大限に引き出します。
またツールの導入だけでなく、コンサルや運用代行などのサポートも提供しています。ぜひお気軽に資料をダウンロード、またはお問い合わせください。
>>失敗しないMEO運用代行の選び方|比較ポイントと信頼できる業者の見極め方を解説
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。
監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
