
コロナ禍も徐々に落ち着きを見せ、海外への旅行も解禁されました。また、日本を訪れる旅行者の数も増加傾向にあります。そこで重要となるのがインバウンド対策です。本記事では、インバウンド対策の重要性についてと、効果的な施策を5つ紹介します。併せてインバウンド集客時の注意点も紹介するので、施策を始める前にしっかりチェックしておきましょう。
※■POINT※
現在の観光業において、多店舗との差別化ができるインバウンド集客は重要
インバウンド施策はメリットがある一方で、注意点もあるためしっかり検討することが必要
効果的なインバウンド集客法には、SNSの運用やキャッシュレス決済などがおすすめ

観光業において、インバウンド集客が注目を集めています。なぜ重要視されているのか、3点に絞ってチェックしてみましょう。
日本は少子高齢化社会です。総務省の推計によると、人口は今後も減少していくと考えられています。その中で、日本人のみをターゲットにしていると、長期的には売上が減少してしまう可能性もあります。反対に、訪日外国人の数は増加傾向です。インバウンド客もターゲットに含めれば、対象が広がり、集客チャンスも増えるでしょう。足元の集客だけでなく、今後の長期的な戦略を考えるのであれば、インバウンド集客は重要です。
インバウンド集客をするためには、キャッシュレス決済の導入や多言語対応のメニューの準備・お店の情報発信など、すべきことがたくさんあります。少しずつ準備をしていけば、数年後には近隣の競合店舗と差別化ができているはずです。早いうちから対策を講じていきましょう。
2023年11月、経済対策についての記者会見において岸田首相は「2030年の訪日外国人観光客数を6,000万人」という目標を掲げました。日本政府は、インバウンド客が快適にストレスなく観光できるよう「明日の日本を支える観光ビジョン」を進めているのです。その一環として、観光庁では「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業(インバウンド安全・安心対策推進事業)」として補助金制度も実施しています。

インバウンド集客をする際には、注意点もあります。以下の3つに注意して、インバウンド集客を行いましょう。
インバウンド集客に力を入れる際、最も重要なのが外国語でのコミュニケーションです。海外へ旅行する日本人の誰もが英語を話せるわけではないように、訪日外国人の中には日本語が分からない方も当然います。会計時や何か質問を受けた際など、コミュニケーションがうまく取れないと、お互いにとってストレスとなってしまうでしょう。流ちょうに話せるまでとはいかなくても、接客の中である程度必要なレベルの外国語を習得しておくべきです。翻訳ツールなどの活用も検討しましょう。
日本には日本独特の文化があり、文化の違いから訪日外国人観光客とトラブルが起こる恐れもあります。例えば「お通し」は日本独自の文化です。お通しの由来は「お客様を席にお通しした」「注文をお通しした」など諸説あります。机にお通しがあるかないかで、スタッフがその席の注文状況を把握する目的でもあるようです。しかし、お通しはメニューから選べるものではなく、かつ勘定に含まれるものであることから、訪日外国人とトラブルになりえます。あらかじめ、お通しなどのような文化の違いについて分かるように表示しておくことも、一つの方法でしょう。
インバウンド客が増加することで「来客数が増え入店が難しくなった」「長時間並んで待つようになった」「店舗の雰囲気が変わった」と変化を感じる方もいるかもしれません。その結果、既存の日本人顧客が離れてしまう恐れもあります。既存顧客を失ってしまえば、新規顧客が増えても売上は一時的なものとなり、安定した収益を得ることが難しくなります。席数や店員を増やしたり、店舗の雰囲気が変わったりしないよう改めて自店のターゲットやコンセプトを明確化し、既存顧客も失わない工夫をすることも重要です。
インバウンド集客で効果的な施策を5つ紹介します。すぐに導入できるものもあるので、ぜひ検討してみてください。
全世界では、総人口の約半数がSNSを利用しているといわれています。したがって訪日外国人観光客も、SNSを重要な情報源として利用していると言って良いでしょう。SNSと一口に言っても、多くの種類があり、ユーザー層や特徴が異なります。SNSアカウントを利用する際は、それぞれの強みを生かした運用を心掛けましょう。
観光客の集客にフィットした代表的なSNSは、Instagramです。Instagramは写真や動画がメインのSNSのため、文字で伝えづらい魅力も、視覚的に伝えられます。SNSの特徴として「拡散力」もあるため、訪日外国人観光客の方にはぜひ、感想や口コミを投稿してもらいましょう。
Googleが提供しているマップアプリが「Googleマップ」です。観光時でなくとも、近隣で評判のお店を探すのに使用したことがある方もいるでしょう。訪日外国人観光客の中でも、現地に着いてからお店を探す方もいます。そのため、Googleマップで検索した時に、なるべく上位表示されることが集客率アップにとって重要です。Googleマップで上位表示させるためには、MEO(Map Engine Optimization)対策を行いましょう。MEO対策では、プロフィールを充実させることや、最新情報の発信・口コミへの返信などを行います。Googleマップで上位に表示されるほど注目を集め、集客にも期待できるでしょう。
無料フリーWi-Fiのあるお店は、日本人にとっても人気の傾向にあります。日本では、街中で無料フリーWi-Fiが使用できる場所は多くないためです。
欧米では街中の至るところに無料フリーWi-Fiがあり、外国人にとってはそれが当たり前となっています。そのため、旅行中のWi‐Fi環境に不満を感じる方も少なくありません。無料フリーWi-Fiが設置できているお店は、外国人の満足度も高まり、集客にもつながるでしょう。入り口や受付など目に入る場所に「Free Wi-Fi」とポップや看板を設置すると、通りすがりの観光客に向けてアピールできます。
海外旅行で困ることの一つに、通貨の違いが挙げられます。「両替をすると手数料がかかる」「慣れない通貨だと支払い方がよくわからない」といった理由で、キャッシュレス決済を望む方も少なくありません。また、海外では日本以上にキャッシュレス化が進んでいる国も多く、そもそも普段から現金を持ち歩かない方もいます。クレジットカード決済はもちろんのこと、QRコード決済やスマホ決済など、さまざまな支払い方法に対応しておくと良いでしょう。近年では、導入基本料が不要なキャッシュレス決済端末、即日利用ができる決済端末もあります。早めに準備を進めておきましょう。
メニューや看板などは、英語をはじめ複数言語に対応しておくと良いでしょう。日本人が海外へ旅行に行った際、日本語を目にすると安心できるように、訪日外国人観光客も理解できる言語を目にすれば入店しやすくなります。また、マイクに音声入力すると翻訳してくれる、携帯型のAI翻訳機でコミュニケーションを取ることも可能です。詳しい案内が必要な場所であれば、通訳案内士やネイティブスピーカーを雇うことをおすすめします。さまざまな面で外国語対応をすることで、インバウンド集客につながるでしょう。
イクシアス株式会社が提供するSTOREPADは、SNSやHPでの情報発信をはじめ、MEO対策もできるツールです。インバウンド集客で重要な多言語への対応も、STOREPADなら自動で行えます。また、MEOの順位チェックや基本情報の分析もできるため、集客の増加につながるのもメリットです。これからインバウンド集客に力を入れていきたい方は、ぜひ「STOREPAD」の資料をご確認ください。
新型コロナウイルスの影響で一時期少なくなっていた外国人旅行客ですが、近年また増加傾向にあります。そのため、インバウンド集客は競合店舗との差別化にもつながるポイントになっています。文化の違いによるトラブルや多言語対応に注意して進めてください。インバウンド集客を始める前に、訪日外国人観光客を迎え入れられる体制を整えましょう。
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。
監修者プロフィール
遠藤 啓成(Endo Hiromasa)
イクシアス株式会社 マーケティング・セールス室 室長。USENにてPOSレジをはじめとするDXサービス全般のマーケティングや事業企画、店舗事業推進部企画課課長として飲食店やホテルの運営にも従事。複雑化する店舗のWEB集客課題を解決したいという強い思いからイクシアスに参画。フリーランスの美容師としても活動中。管理美容師、化粧品検定1級、食品衛生管理責任者、防火防災管理者、ITパスポートを保有。USEN時代には、優れた業績を評価されGOODJOB賞を受賞。
