
どんなに腕の良い医者がいても、どんなに最新の医療機器があっても、それを使う患者がいなければ病院やクリニックは成り立ちません。医療機関にとって患者に来てもらう、つまり「集患」は病院・クリニックにとって不可欠な課題と言えるでしょう。集患には広告やWebサイトなどのさまざまな方法がありますが、それぞれの病院やクリニックに合った方法を選ぶ必要があります。施策とその効果をよく理解したうえで、自院に合った方法を探しましょう。
この記事では、集患に効果的な施策をオンライン・オフラインに分けて5つご紹介します。
※■POINT※
集患にはホームページの作成が効果的
目につきやすい広告で多くの人にアピール
患者の満足度も重要

集患・増患とは、クリニックや病院に患者を集めることを言います。 どんな凄腕の医者も患者がいなくては経営が成り立たず、クリニックや病院としての役割が果たせません。診察や治療が必要な患者に来院してもらうため、医療技術や院内設備を広く売り込む工夫が必要です。
単純に新しい患者を集めるだけではなく、一度来院した患者に何度も来てもらうことも重要で、さまざまな対策が求められます。
「増患」とは、患者を増やすという意味で使われている言葉です。一方「集患」もほとんど同じ意味ですが、「増患」との違いは、患者がいない状態から新たに集めるというイメージで使われるという点で、開業コンサルタントなどがよく使う言葉でもあります。
病院やクリニックが一定の収益を得ながら役割を果たしていくためには、「集患」と「増患」の対策は避けては通れない課題です。
集患を成功させるには、自院ならではの強みをしっかりアピールする必要があります。他院のコンセプトや特徴を調査したうえで、自院におけるサービスの専門性や医療機器の性能などを患者にも分かるように説明すると良いでしょう。また、患者に継続的に通ってもらうことが経営の安定につながります。
リピーターを増やすにはひとりひとり丁寧に対応し診察する必要があるほか、院内が過ごしやすい環境になっているか、なども見逃してはいけないポイントです。
インターネットが普及した現代における代表的な集患の方法としては、ホームページの作成をはじめ、予約システムやSEO対策などが挙げられます。
インターネットが身近なものとなってから、ホームページをチェックして病院やクリニックを決めることも増えました。そのため、ホームページやWeb予約システムなどを整えておくことは効果的な集患対策と言えるでしょう。
近年は病院を選ぶ際、多くの人がまずスマートフォンやパソコンを使って、Webサイトを検索することで医療機関の情報を得ています。ホームページを頼りに診察時間などを確認している人も少なくないでしょう。
その病院がどんな環境で、どのような治療をしてくれるのかをチェックできる媒体としての「ホームページの作成」は、いまや必須の集患施策と言っても過言ではありません。
ホームページの顔である「トップページ」には、クリニックの魅力や雰囲気が伝わる写真や情報を掲載しましょう。また、院長やスタッフを写真付きで紹介する、待合室や診察室の様子がわかる画像を載せるといった方法も効果的です。
いずれにしても重要なポイントは、診療時間や休診日、病院までのアクセスなどといった来院前に患者が知りたい情報をきちんと盛り込むことです。
さらに、自院の診療対象となる主な病気や症状、ターゲットとなる患者が悩みやすい症状について説明するページも公開しておくと「SEO対策」としても効果的です。
インターネットを利用して、事前に診察の予約ができるシステムは非常に便利です。
Web予約システムを導入すれば、院内での待ち時間を短縮できます。子ども連れの患者や免疫力の低い患者など、感染症のリスクを懸念して院内に長く滞在したくない患者も多くいます。こうした患者に対しても効果的な対策になります。
また、Web予約システムなら24時間365日受付可能なので、気軽に診察予約ができるというメリットがあります。患者の満足度が向上するだけでなく、クリニック側も予約対応の手間を削減でき、双方にとって便利なシステムとして導入する医療機関が増えています。
SEO対策やMEO対策とは、ユーザーがインターネットでキーワードを検索した際、自身のWebサイトのページなどがユーザーの目に入りやすくするための対策のことです。
SEO対策とは「Search Engine Optimization」の略称で、日本語では「検索エンジン最適化」を意味します。SEOは、患者が検索エンジンを使って症状や診療科目に関するキーワードを入力した際に、自院のサイトのページを上位に表示させる施策です。これによって、自院の情報がより多くの人の目にとまりやすくなり、来院率のアップが期待できます。
一方、MEO対策とは「Map Engine Optimization」の略称で、「マップエンジン最適化」を意味します。検索エンジンでで「地域名+診療科目」あるいは「地域名+症状」などとキーワードを入力すると、検索結果にマップと病院の情報が出てきます。病院のように地域を限って検索することが多い場合、MEO対策に力を入れることで検索結果のマップ内に表示されやすくなるため、来院率アップにつながります。
集患には、オンラインによる施策だけではなく、インターネットを使わない「オフライン」の施策も大切です。患者ひとりひとりに満足してもらい、繰り返し来院してもらうことも重要な施策のひとつです。
集患に効果的なオフライン施策として、ここでは患者の満足度やPR活動について解説します。
患者に何度も自院に通ってもらうには、患者ひとりひとりの満足度を上げる必要があります。具体的には、待合室の環境整備や丁寧な対応などを改善することが、新しい患者の獲得だけではなく、リピーターの獲得にもつながります。
また、以下のような点を改善することも効果的です。
治療や診断について、患者に対し丁寧かつ分かりやすい説明を行う
患者の話を遮らず、相手の顔を見てしっかり話を聞く
患者に対し笑顔で対応する
患者を待たせないよう迅速にレセプト業務を行う
患者の満足度を上げる努力のほかに、自院のことを知ってもらうことも大切です。
各種広告を出したり、感染症対策の講座などといった患者に有益なイベントを開催したりして、地域の住民にアピールするのも一つの方法です。
特に定期的な通院が必要な高齢者や、頻繁に風邪をひく子どもを持つファミリー層をターゲットにしたイベントを実施すると効果的です。しかしテーマがクリニックや病院のコンセプトと離れてしまうと効果がありません。開催の目的を明確にしたうえでターゲットを絞ることがポイントです。
また、地域のイベントに出展してみるなどの取り組みも効果的です。集患にはインターネットの活用も大切ですが、同じくらい地域住民からの印象も大切です。

患者に自院の情報を知ってもらう方法はいくつかあります。Googleビジネスプロフィールを活用して患者にクリニックのことを知ってもらう方法や、医療機関の情報を掲載しているポータルサイトに登録する方法、看板広告やバス広告などを出す方法もあります。
ターゲットの患者に合わせて効果的なアピール方法があるので、自院の特徴やターゲットなどを考慮して効果的な集患方法を選びましょう。
Googleビジネスプロフィールとは、GoogleやGoogleマップの検索結果に店舗情報を掲載できる無料サービスです。お店や施設の名前を検索した際に、店舗情報や電話番号、経路案内やWebサイトの情報が表示されることがあります。これらの情報は、お店や施設側が以下のような情報を入力することで簡易的なホームページとしても機能します。
クリニック名
口コミ
所在地
診察時間
電話番号
WebサイトのURL
クリニックの写真
クリニック向けのポータルサイトに情報を掲載するのも効果的です。
アクセス数が多く、Googleの検索でも上位表示されやすい大手のポータルサイトや、知名度の高いサービスに登録すれば、幅広い患者に自院をアピールすることができます。また、無料で掲載できるサービスが多く、気軽に活用しやすいのも特徴です。
一方、大手のポータルサイトや知名度の高いサービスの場合は競合相手も多いため、自院の情報が埋もれてしまう懸念もあります。
いくら良いサービスを提供していても、患者に認知されていないとなかなか来院につながりません。
地域住民に対して広く認知してもらうには、バスの車内広告やアナウンス広告をはじめ、駅のプラットホームや改札口、階段など目につきやすい場所に広告を出すこともおすすめです。
看板広告やバス広告はインターネットを使用しない高齢者にもアプローチできるメリットがあります。ただ看板は一目で印象づける必要があるため、限られたスペースでいかに自院の魅力をアピールするかが重要です。
診療科目によって広告の種類や場所を変えて効果的に活用すれば、多少広告費が高くついても、不特定多数にアピールできる機会になるでしょう。
集患とは、病院やクリニックに患者を集める施策です。集患を成功させるには、自院だけでなく、ライバルとなる周囲の病院・クリニックのターゲットやコンセプトなどを把握したうえで、自院にしかない魅力をアピールする必要があります。
集患方法にはオンライン・オフラインの主に2種類があります。色々な角度から自院にとって最適な方法を見つけて、集患につなげていきましょう。
オンラインは病院探しの主要な手段となりました。病院・クリニックの集患においても、ホームページや口コミサイトなどに正しい情報を掲載することは重要です。集患には様々なメディアを上手に運用することが求められますが、複数のサイトを個別に管理するのは手間といえるでしょう。
STOREPADを利用すれば、集患に有効な複数のメディアを一括管理できます。口コミのチェック、SNS・MEOの分析機能なども備わっており、集患に必要な業務を一気通貫で効率化します。病院。クリニックの集患の改善を目指す経営者の方はぜひ、「STOREPAD」の資料をダウンロードして機能をご確認ください。
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監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
