
ホテルの宿泊施設や宿泊者数は増加傾向にあり、差別化をしなければ集客が厳しい時代になっています。ホテルの魅力を顧客に届けるためには、ポイントを押さえた集客方法が欠かせません。
本記事では、ホテル集客に効果的なアイデアとポイントを解説します。
※■POINT※
ホテルの集客で重要なポイントを押さえると集客アップにつながる。
アイデアと戦略の実施により、集客アップが見込める。

ホテル業の景気は、アフターコロナで回復傾向にあります。特に、インバウンド旅行者が増加傾向にあり、国内の旅館およびホテル業界は今後も好調を維持すると予想されています。
観光庁が発表した「宿泊旅行統計調査」によると、令和5年の宿泊者数は6億1,747万人でした。2020年コロナ禍の宿泊者数は3億3,165万人であり、大幅な回復が見られます。
しかし、施設数の増加やオンライン予約サイトの台頭によりホテル業界の競争は激しくなっています。広告掲載だけでは集客アップが難しく、適切な集客対策が必要です。
重要なポイントを押さえて、ホテル集客を成功させましょう。この項では、ホテル集客のポイントを解説します。
ホテルの魅力を最大限に伝えるために、コンセプトを決めましょう。お客様がどんな宿泊施設なのかがすぐにイメージできれば、ほかのホテルとの差別化でき、集客につながります。
ホテルコンセプトは、以下のような例があります。
「何もしない」がコンセプトの宿
泊まれる公園
日本通になるホテル
デザインを楽しむホテル
女性のための宿
ふたりきりの宿
大人の隠れ家
静かな離れ宿
別荘に過ごすように泊まる
船でしか行けない秘境の宿
美術館のようなアートホテル
変なホテルー恐竜ホテルー
変なホテルーロボットホテルー
健康寿命の部屋
立地や料理へのこだわり、料金などほかのホテルと比較してアピールできる点を整理します。例えば、以下のような点がアピールできる差別化につながります。
料理にこだわりがある
部屋が広い
お風呂が広い
宿泊料金が安い
駅から近い
ホテル周辺にアミューズメント施設や観光スポットがある
プランが豊富
接客品質が高い
狙うターゲット層は、ビジネスマン向けやファミリー向けのように明確にしましょう。ターゲットが明確になると、ペット同伴旅行や団塊世代の旅行、家族旅行などとプランやサービスを絞りやすくなります。
ターゲットを絞る際は、年齢や性別だけでなく、家族構成や収入、来訪の目的などをより細かく決めます。ターゲット顧客が求めるニーズを把握し、最適なサービスを提供することが大切です。
OTAとは、実店舗をもたずインターネットで予約ができるオンライン旅行代理店を指します。じゃらんや楽天トラベル、一休.com、Booking.com、AirBnBが代表的なOTAです。
OTAを活用すると、認知度アップが見込めて海外などへもターゲット層を広げられます。しかし、OTAは手数料が発生し、競争率も高いため依存しすぎるのは良くありません。集客が見込めなかった場合は、余計にコストが発生してしまうためです。
また、OTA経由の予約では顧客データがプラットフォーム側に管理されるため、自社独自のマーケティングが難しくなり、リピーターを獲得する機会を逃してしまいます。価格競争に巻き込まれるリスクも高く、施設の利益率が圧迫される場合があります。
OTAを活用しつつ、自社サイトやSNSの集客に力を入れると良いでしょう。
最後に、ホテル集客の成功率を上げるためのアイデアと戦略を解説します。
ホームページには、客室や食事、お風呂、館内マップ、ホテルの過ごし方などホテルの魅力が伝わるようなデザインが良いでしょう。ホテルやホテル周辺の観光スポット、おすすめのお店など、近くにどんな施設があるのか、ホームページに掲載すると、ユーザーの期待が高まります。
例えば、以下の要素を盛り込むと効果的です。
【ゲスト視点での体験を想起させるコンテンツ】
客室写真や館内情報に加え、実際に宿泊した際の「過ごし方」や「おすすめの一日」をストーリー仕立てで紹介することで、ユーザーが滞在中の自分をイメージしやすくなります。
【周辺観光情報を動画や地図でわかりやすく掲載】
ホテル周辺の観光スポットや地元の隠れた名所を、動画やインタラクティブなマップで案内し、旅行プランを具体化しやすくします。観光地巡りのルート提案やおすすめの写真スポットを掲載するのも効果的です。
【独自の特典をアピール】
公式ホームページから直接予約を行った顧客限定で、割引や特典(ウェルカムドリンクやレイトチェックアウトなど)を提供することで、OTAではなく自社サイトでの予約を促進します。
【ゲストレビューやSNS投稿を活用】
過去の宿泊者のレビューや、SNSで投稿された写真を公式サイト内に掲載することで、信頼感を高め、他のお客様の期待値を上げる効果が期待できます。
SNSを活用して、写真や動画でホテルの魅力を発信しましょう。SNSは文章のみに頼らず、視覚的に魅力を訴求できます。コメントやDM、ストーリーを通じて顧客と直接コミュニケーションが可能です。SNSは無料で始められるため、運用費や広告費がかからない点もメリットでしょう。
SNSの投稿は、定期的に行うことが重要です。また、海外の旅行者もSNSを参考にホテル選びをしている場合もあるため、英語の翻訳があるとより良いでしょう。そのほか、以下の内容を盛り込むと効果的です。
ホテルの内装や外装
ホテルの食事
調理風景
従業員の雰囲気
周辺のお店や雰囲気
バス停や駅からホテルまでの道のり
四季ごとの写真
LINEでは、ビジネスアカウントを作成できます。AI応答メッセージ機能があるため、顧客の問い合わせに24時間対応可能です。宿泊予約をLINEで行えると予約しやすいでしょう。
LINE友達限定のクーポンやキャンペーンを定期的に配信できれば、既存顧客のエンゲージメントを高められます。LINEの開封率は高く、メルマガよりも効果的に情報発信ができます。
ホテル集客を効果的に行うために、MEO対策を実施しましょう。MEOとは、Googleマップの検索で上位に表示されるための施策を行うことを指します。ホテル業のGoogleビジネスプロフィールは、ホテルランクが表示されたり、条件で検索できたりと、ほかの業種とは結果表示が違います。
ホテル集客でMEO対策を実施するメリットは、以下のとおりです。
上位表示されやすくなる
インバウンドに対応しやすい
予約サイトと連携できるため予約につながりやすい
SEOよりも競合が少ない
無料で始められる
ホテルのおすすめポイントをアイコンでアピールできる
ホテルのMEO対策は、Googleビジネスプロフィール内容の充実です。最新かつ正確な情報や写真を掲載し、NAPを統一させます。NAPとは、Name(ホテル名)とAddress(住所)、Phone(電話番号)の頭文字で、ホテルの基本情報を指しています。これらの情報をインターネット上で統一することが重要です。
検索されるために、ターゲットに合った適切なキーワードを入れると効果があります。地域+ホテル名で検索されるケースが多いため、地域とホテル名は必ずキーワードに入れましょう。キーワードは、多い方から上位に表示されるわけではありません。例えば、ペット宿泊が可能なホテルであれば、ホテルの特徴になるため、キーワードには「ペット同伴可」と入れると良いでしょう。
競合他社がいる場合は、そのマーケティング戦略や手法を分析し、取り入れることもおすすめです。集客が成功しているホテルは、顧客ニーズを把握し、ニーズに合ったサービスを提供しています。他社の強みや弱みを把握し、差別化を図りましょう。
ホテル集客に成功したホテル事例の一例には、HPに観光名所や都市の魅力を掲載したホテルがあります。ホテル内も拡散を狙ったプロジェクションマッピングや創造アートを導入し、Instagramでの拡散が成功しています。
他にも、以下のような取り組みもあります。
1. 地域資源を活用した体験型プログラムの提供
地元の伝統工芸や農業体験など、地域の特色を活かしたアクティビティを企画したリゾートホテル(単なる滞在以上の体験を得られる)
2. 特定のテーマに特化した客室の設置
子供向けのキャラクターをテーマにした客室を設けたファミリー向けのホテル(家族連れの集客に成功し、SNSでも話題に)
3. 環境に配慮したサステナブルな取り組み
再生可能エネルギーの利用やプラスチック削減などの環境保護活動を積極的に行い、その情報を発信するエコ志向のホテル(顧客からの支持を得て、リピーターの増加につながる)
4. 地元コミュニティとの連携イベントの開催
地元のアーティストやシェフと協力したポップアップイベントを定期的に開催する都市型ホテル(地域住民との交流が生まれ、新たな顧客層の開拓に成功)
SNSで拡散させる仕組みは、広告費をかけずに宣伝できるためとても効果的です。季節ごとのイベントを行なったり、SNSで投稿したくなるようなエリアを作ったりして工夫しましょう。
利便性が高いキャッシュレス決済の需要は、増加傾向にあります。特に海外は日本よりもキャッシュレス決済が普及しているため、外国人旅行客をターゲットにしているホテルなら、キャッシュレス決済の導入は必須です。
キャッシュレス決済は、フロント作業の効率化が図れるだけではなく、人的ミスのリスクを軽減できます。クレジット決済やデビットカード決済、QRコード決済、電子マネー決済の需要は、今後も増加するでしょう。

ここからは、イクシアス株式会社が提供する「STOREPAD」導入による、ホテル集客の成功事例を紹介します。
ホテル業界では、集客においてさまざまなサイトの運用・管理が必要であり、Googleビジネスの対策も重要です。
一つ目に紹介する事例、株式会社キャッスルホテルが運営する「ホテル・ロッジ舞洲」は、森や海に囲まれたキャンプ場でBBQができることを魅力としたホテルです。事業運営として、もともとInstagram運用に力を入れていましたが、Googleビジネスプロフィールの最新情報の投稿に時間をかけられずにいました。
そこで、「STOREPAD」を導入し、Instagramの投稿内容を、Googleビジネスが自動で反映してくれる機能を実装しました。
このシステムにより、工数を抑えてのGoogleビジネスへの頻繁な投稿・配信を実現しています。InstagramとGoogleビジネスを連携させ、SNSを効果的に活用し、集客力アップに成功した事例を2つ紹介します。
Googleビジネスプロフィールは集客において重要なツールであり、適切なMEO対策が実施されていれば、収益拡大が見込めます。
2つ目に紹介する事例、ホテルナガノアベニュー(株式会社NAステイ&ホテルズ)が運営する「ホテルナガノアベニュー」はサウナや無料図書館、地産地消の朝食バイキングなどの設備を兼ね揃えた、珍しいタイプのビジネスホテルです。
MEO対策ができるだけでなく、OTAの口コミ返信も可能な点に魅力を感じ、「STOREPAD」を導入しました。
Google対策を継続した結果、あるKWでは、MEO順位10位以下から3位にランクアップしたこともあり、認知拡大や集客増に効果を出しています。また、OTAの口コミを一括で管理できるようになり、従来よりも効率的に、ユーザー一人ひとりに寄り添った丁寧な返信ができるようになりました。
これらのホテルのように、「STOREPAD」を活用した集客の成功事例は他にも多数あります。詳細な事例はこちらでご覧いただけます。
ホテル業界でも、GoogleビジネスプロフィールやSNSを活用した集客方法は必須です。ホテル集客を効果的に行いたい方には、イクシアス株式会社が提供する「STOREPAD」がおすすめです。ホテルの情報管理を行えるだけではなく、予約管理や口コミ対応、リピート促進、SNS連携などさまざまな機能が備わっています。
MEO対策では、MEO順位の推移や分析があるため効果的な対策を行えるでしょう。必要に応じて、業務代行やコンサルティングも対応可能です。気になる方は、お気軽にお問合せください。
本記事では、ホテル集客に効果的なアイデアとポイントを解説しました。さまざまなアイデアがありましたが、一つだけ行っても高い効果は期待できません。ホテルに合った方法を組み合わせて、ポイントを押さえた集客方法を実施しましょう。
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。
監修者プロフィール
遠藤 啓成(Endo Hiromasa)
イクシアス株式会社 マーケティング・セールス室 室長。USENにてPOSレジをはじめとするDXサービス全般のマーケティングや事業企画、店舗事業推進部企画課課長として飲食店やホテルの運営にも従事。複雑化する店舗のWEB集客課題を解決したいという強い思いからイクシアスに参画。フリーランスの美容師としても活動中。管理美容師、化粧品検定1級、食品衛生管理責任者、防火防災管理者、ITパスポートを保有。USEN時代には、優れた業績を評価されGOODJOB賞を受賞。
