SNS
2025.04.22
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店舗運営者向けのアンケート調査「飲食店リサーチ」を実施する株式会社シンクロ・フードによると、およそ8割の飲食店がSNSを活用した集客活動を行っていると回答しました(2022年時点)。一方、同調査で「SNSを活用していない」と回答した店舗のうち、その最も多い理由に「運用が面倒」が挙げられています。
SNSの運用代行は、そういった手間を解決するサービスです。
本記事は運用代行の利用を検討中の方に向け、SNS運用代行の概要、および選ぶ際のポイントを紹介します。
※■POINT※
・代行業者にSNS運用を委託するとメリット・デメリットがある
・SNS運用代行業署の相場は依頼内容によって異なる

SNS運用代行は、X(旧Twitter)やInstagramをはじめとした、各SNSのアカウントの投稿・返信・分析などを外部に委託するサービスです。投稿の作成・スケジューリング・返信対応・フォロワー分析など、運用業務を効率化できます。
SNS運用代行には、「戦略立案からコンテンツ制作・分析まで一括で対応するフルサービス型」と、「投稿作成やコメント返信など特定業務のみを請け負う部分代行型」の2種類があります。
特に、飲食店では「時間がない」「効果的な投稿方法が分からない」などの理由でSNS運用が後回しになりがちです。運用代行を利用することで、本業に集中しながら質の高いSNS集客が可能です。
利用するサービスによって多少異なりますが、SNS運用代行によって委託できる業務は、主に以下の6点です。
SNS運用戦略の企画・立案
コメント返信やユーザー対応
炎上対策を含むコメントの監視
データ分析と運用改善提案
キャンペーンの企画から運用
SNSコンサルティング
アカウントの運用方針を立て、ペルソナや投稿内容を定める業務です。
ブランドイメージを踏まえた具体的なアプローチ計画を立ててくれるため、一貫性のある発信・訴求を実現できます。
細かい対応は代行業者によって変化するものの、期間限定のキャンペーンやイベントなどに応じるサービスもあります。また運用スケジュールの作成や、ハッシュタグの調整などにも対応可能です。
アカウントに寄せられたコメントへの返信を行う業務です。公開メッセージに対するコメント以外に、ダイレクトメッセージの返信にも対応します。
SNSを運用するにあたり、ユーザーと関係性を構築することは重要です。スピーディーかつ丁寧な対応は、返信した相手だけではなく、閲覧した他のユーザーにも良い印象を与えられます。また、もしユーザーから何かしらの要望があった場合は、今後の店舗運営に活かすことも可能です。
SNSにおける、ユーザーとのコミュニケーションも、運用代行によって効果的に実現できます。
事実と異なる投稿や不適切な内容、スパムなど、特に炎上の可能性があるコメントについて監視する業務です。専門知識を持ったスタッフが対応にあたり、状況に応じて非表示、または削除・通報などの措置を行います。これによりコミュニティの健全性が保たれるほか、店舗のイメージも守られます。
アカウント運用の中で得られたデータを分析し、施策の効果・ユーザーの反応・「いいね」の数・エンゲージメント率などを踏まえたレポートを作成する業務です。データを基に効果的な施策を把握し、その後のアカウント運用に活かしていきます。
単に数字を出すだけではなく、専門のスタッフから「なぜ良かったのか」「どう活かせるか」を考察してもらえます。運用方針の見直しも含め、改善の方向性を導き出せるサービスです。
SNSアカウントを活用できるキャンペーンを企画し、商品・サービスの宣伝を行う業務です。
アイデアの提供から投稿文・イメージ画像の制作、そして実際の運用まで、一連の業務を任せられます。
この施策はブランドイメージや認知度の向上を目的としており、潜在顧客を含めた多くのユーザーの目に留まる結果を期待できます。利用規約はSNSの各プラットフォームに準拠しますが、アンケート企画やフォロー&拡散による特典キャンペーンなどが一例です。
各媒体の特性を考慮しながら、より効果的・最適なSNS運用戦略について専門的なアドバイスを受けられるサービスです。店舗ごとの運用目的に応じて、集客につながる広告運用戦略を構築してもらえます。

SNS運用代行の利用には、多くのメリットがあります。今回は、以下の4点をメリットとして紹介します。
SNSの投稿を計画的に管理し、安定した集客を実現できる
接客や店舗経営に専念できる
質の高いコンテンツを作成し、集客効果を最大化できる
炎上リスクを回避し、店舗の評判を守る
SNSの運用で、集客活動としての成果を上げるには、定期的・継続的な投稿が必要です。
また、閲覧ユーザーに向けて店舗のブランドイメージの定着を図るためには、投稿内容の一貫性が大切になります。
SNS運用におけるノウハウがない場合、こうした計画性のある運用は難しいかもしれません。運用代行では長期的なスパンで方針を立てるため、計画的かつ一貫した発信を実現できます。
飲食店のメイン業務は、あくまで店舗の運営です。複数のSNSアカウントの運用をしている場合、SNS運用に労力がかかります。そこで運用代行の業者に依頼すると、SNS回りの仕事の負担が軽減されるため、本来の店舗運営の業務に集中できます。
SNS運用のプロは、魅力的な写真の撮影方法・目を引くハッシュタグの選定方法など、質の高いコンテンツづくりについて熟知しています。SNS運用が未経験・不慣れな方にとっては特に大きなメリットです。
またクリエイティブなコンテンツを制作するだけではなく、マーケティングの知見を活かした、ユーザーに響くコンテンツを制作してもらえます。前述した計画的な投稿と併せて、高品質なコンテンツを継続的に発信できるようになるでしょう。
SNSの運用ノウハウがあれば、不適切な内容の投稿・店舗のイメージにそぐわない投稿を回避できます。ユーザーからの批判的な反応にも適切に対処できるため、炎上リスクを抑えられるでしょう。
SNS運用のプロは、炎上が起こりうるパターンを把握しており、仮に炎上しても冷静に対応してくれます。炎上のリスクが不安でSNS運用を避けている方にとっても、一考の余地があるメリットです。
さまざまなメリットがあるSNS運用代行ですが、デメリットも存在します。以下3点のデメリットを紹介します。
一定のランニングコストがかかる
社内にノウハウが蓄積されない
代行業者の選定が難しい
多くの代行業者の場合、月額制による費用が発生します。
詳しくは後述する「委託内容別の料金相場」で解説しますが、店舗の予算と照らし合わせながら導入を検討する必要があるでしょう。
特に、SNSに関わるすべての業務を代行してくれるフルサービス型は、プロの手腕に運用を一任できる有用なサービス内容です。ただし、SNS運用を外部に委ね続けると、自店舗にはいつまでもノウハウが蓄積されません。
「いずれは自分の力で運用していきたい」と考えるのであれば、「ノウハウ共有」「運用の引き継ぎ」等の自走支援にも対応している業者を選びましょう。
SNS運用代行には個人のフリーランスや企業など、異なった業態の業者が数多く存在します。
店舗にマッチしない選定をしてしまうと、思うような結果が出ないかもしれません。したがって、お店のイメージやニーズに合った代行業者の選定が重要です。
後述の「SNS運用代行を選ぶときのポイント4つ」も参考にしながら、事前に入念な比較・検討を行いましょう。
数あるSNS運用代行業者から自店舗の業務委託を依頼する際の、業者選びのポイントとして、以下の4点について解説していきます。
費用対効果が高いか
運用するSNSに対応しているか
委託したい業務を代行してくれるか
豊富な経験と実績があるか
SNS運用代行の料金体系は、提供するサービス内容によってさまざまです。同じプランの内容だとしても、料金が異なるケースもあります。得られる効果に見合った料金かどうかを、しっかり見極めましょう。
SNS運用代行には、多くの業者が存在します。予想しなかったコストを発生させないためにも、業務範囲やサービス内容、料金を明示している依頼先の選定が重要です。
■費用対効果を見極めるポイント
- 相場を調べる:一般的なSNS運用代行の料金は、投稿作成のみで月3〜5万円、フルサービスで10万円以上が目安。
- コストに見合った成果が期待できるかチェック:安価な業者には「投稿の質が低い」「戦略設計が不十分」などのリスクがある。
- 追加料金の有無を確認:「画像制作は別料金」など、契約前に細かい費用をチェックする。
たとえばInstagramならビジュアル面の訴求ができ、TikTokならメインユーザーである若年層にアピールできます。プラットフォームによって戦略やターゲットが異なるため、これから運用を考えているSNS、またはすでに運用中のSNSに対応している業者を選びましょう。
中には、一つのSNSに特化した代行業者もいます。「X(旧Twitter)だけに注力したい」といったケースでは、そうした特化型の代行を検討しても良いかもしれません。
■SNS別の特徴と選び方
- Instagram:ビジュアル訴求が得意。飲食・美容・アパレル業界におすすめ。
- X(旧Twitter):短文で拡散力が高い。リアルタイム情報発信や顧客とのコミュニケーションに向いている。
- TikTok:動画マーケティング向け。若年層をターゲットにした店舗に適している。
店舗が外部に委託したい業務内容は、必ず明確化しておきましょう。その後、該当する業務に対応している代行業者を選定します。自店舗が求める業務内容を代行サービスとして提供してもらえれば、効果的な集客活動につながります。
仮に、想定した業務範囲と異なる依頼先だった場合、運用方針の見直しを余儀なくされる可能性もあります。円滑な運用のためにも、自店舗のニーズ・要望の明確化は大切です。
■業務範囲の確認ポイント
- 戦略立案から運用まで任せられるか?(一部業務のみ対応の業者もある)
- コメント対応や監視も含まれるか?(エンゲージメント向上に重要)
- レポートやデータ分析が提供されるか?(PDCAを回すために必要)
自店舗と同じ業種での代行実績があるかどうかも確認しておきましょう。
たとえば喫茶店を運営している方であれば、カフェやレストランなど、自店舗とサービス内容の近いお店で成果を上げた経験・実績がほしいところです。
代行業者は、取引のあったクライアントをWeb上で公開しています。マッチした業者選びのため、ぜひチェックしてみてください。
■実績確認のポイント
- 飲食店のSNS運用実績があるか?(同業界の運用経験がある業者が望ましい)
- ポートフォリオや過去の投稿を確認する(どのようなコンテンツを作成しているか?)
- クライアントの口コミや評判をチェックする(公式サイトやレビューサイトを活用)
ここからは、委託内容別の大まかな料金相場を紹介します。今回は、店舗のニーズによって、以下の3パターンに分類しています。
SNS運用を最小限の予算で始めたい
中規模の運用で集客を強化したい
本格的なSNSマーケティングを実施したい
低コストでの依頼を優先するのであれば、月額5~10万円での運用代行も可能です。この場合「アカウントやコンテンツ作成・投稿代行のみ」など、部分的なサービス提供が多くなります。求めたいサービス内容があるか否かを考慮しながら、検討してみましょう。
■主なサービス内容
- 投稿代行(コンテンツ作成を含む)
- アカウントの開設・設定
- ハッシュタグの選定
- 簡単なコメント返信対応(オプションの場合あり)
投稿の代行がメインとなり、マーケティング戦略の立案や分析は含まれないことが多いです。 「とにかく手間を減らしてSNSを運用したい」「まずは低予算で試したい」という方におすすめのプランです。
SNS運用によってある程度の成果を求めるのであれば、月20~30万円程度が一般的です。
この相場になると、コンテンツ作成や投稿の代行に加え、戦略策定、コメント監視、簡易的な分析などをサービスとして提供してもらえます。
SNS回りに関しては、おおむね一連の業務を担当してもらえる料金です。SNS運用に時間や労力を使いたくない方は、この規模感での運用がおすすめです。
■主なサービス内容
- 戦略設計(ターゲット分析・投稿スケジュール策定)
- コンテンツ作成(画像・動画・文章)
- 投稿代行(定期的な更新)
- コメント監視・エンゲージメント管理
- 簡易的なデータ分析・レポート提供
単なる投稿代行だけでなく、戦略立案やデータ分析まで含まれるため、SNSを活用した本格的な集客が可能になります。 「SNSを活用して集客を強化したい」「運用の負担を軽減しながら成果を出したい」という飲食店・企業に適しています。
本格的なSNSマーケティングを考える場合、運用代行の相場は50~100万円程度です。
SNS運用全般を委託できるほか、マーケティングの知見に基づいたコンサルティングサービス、分析レポートの作成も依頼できます。
この規模感では、依頼先との定期ミーティングも行われるケースが多くなります。SNSをフル活用したい方であれば、検討してみても良いでしょう。
■主なサービス内容
- SNS戦略の総合コンサルティング
- 投稿コンテンツの制作(画像・動画・文章・ストーリー)
- 広告運用(リターゲティング広告・SNS広告)
- 高度なデータ分析とKPIレポート
- 競合分析・改善提案
- 定期的なミーティングと戦略調整
SNS運用をフルアウトソースし、戦略的なマーケティングを実施できるのが特徴です。「SNSをビジネスの柱にしたい」「データ分析を活用して集客を最大化したい」と考えている企業向けのプランです。
イクシアス株式会社が提供するDX支援ツール「STOREPAD」は、予約から追客までオンラインの集客活動を一貫して実施できるツールです。
SNSに関しては、Instagramをはじめ主要プラットフォームを網羅しており、Googleビジネスプロフィールや各大手ポータルサイトとも連携しています。そのため、MEO対策としても成果を期待できるサービス内容となっています。
飲食店業界はもちろん、ホテルや不動産など、幅広い業界での導入実績がSTORE PADの強みです。SNS運用代行としては医療法人社団での導入実績があり、集患の強化に貢献しました。
「SNS運用の代行・サポートをどこに依頼すれば良いかわからない」といった悩みをお持ちの方は、ぜひ導入を検討してみてください。
今回は、特に飲食店に携わる方に向け、SNSの運用代行サービスについての基礎知識を解説しました。また最後に紹介した「STOREPAD」は、SNS運用代行のみならず、MEO対策も武器にしているツールです。SNSと合わせ、Googleビジネスプロフィールを活用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。
監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
