
飲食店を探していると、食べログでは3.5、Googleマップでは4.2というように、同じ店でも評価が大きく違うことがあります。どちらを参考にすればいいのか、点数だけでは判断しにくいところです。
食べログとGoogleマップでは、評価の仕組みも、投稿される口コミの傾向も異なります。本記事では、それぞれの違いを整理したうえで、口コミを見るときのチェックポイントと使い分け方を解説します。
※■POINT※
口コミの信頼性は「投稿者属性」「口コミ数」「写真」などから総合的に判断できます
食べログとGoogleマップには、それぞれ信頼しやすい情報と注意すべき情報があります
「どの媒体が正しいか」より「口コミのどこを見れば信頼できるか」を理解することが大切です
飲食店を探す方法は、グルメサイトだけではありません。Googleマップなども広く使われるようになり、店を選ぶ際には点数やランキングだけでなく、口コミの内容や写真、情報の新しさも確認されています。
株式会社TableCheckが実施した「グルメサイトに関する意識調査」では、飲食店を検索する際に利用するツールとして、Googleマップが初めてグルメサイトを上回りました。
また、イクシアス株式会社が実施した「お店探しの決定要因を徹底分析!飲食店の集客サイト選定基準調査レポート」では、次の結果が出ています。
飲食店を探す際に最も多く参考にされている情報源は「食べログ」(52.4%)で、次いで「Google Mapの飲食店情報」(47.8%)
飲食店を探す際に最も信頼されている情報源は「Google Mapの飲食店情報」(30.4%)で、次いで「食べログ」(24.4%)
利用されている媒体と、信頼されている媒体の順位が異なる点にも注目できます。
同調査では、「グルメサイトを信頼していない」と回答したユーザーが30%を超えています。「評価の基準が不透明」「自分好みの店が見つからない」といった理由が挙げられています。
一部のグルメサイトでは、評価点数の詳しい算出方法が公開されていません。そのため、表示された点数がどのように決まったのか分かりにくい場合があります。
有料プランへの加入が検索結果の表示に影響するのではないか、という声もあります。広告による表示と店舗そのものへの評価を分けて見たいと考えるユーザーもいます。
報酬を伴う口コミや広告であることを明示しない投稿も、口コミへの不信感を招く要因の一つです。2023年10月には、景品表示法によるステルスマーケティング規制も施行されました。
数年前の口コミが残っている場合、現在の料理や接客、店舗の運営状況とは異なることがあります。
口コミを見るときは、媒体の点数だけでなく、投稿内容まで確認します。
「おいしかった」といった短い感想だけでなく、接客の様子や提供スピード、価格、注文したメニューなどが具体的に書かれている口コミは、店の状況を判断する材料になります。
投稿時期も確認します。古い口コミは、メニューやスタッフ、サービス内容などが現在とは変わっている可能性があります。直近の口コミと過去の口コミを比べると、最近の傾向も確認できます。
気になる投稿があれば、そのユーザーの口コミ履歴を見る方法もあります。ほかの店舗でも極端な評価ばかり付けていないか、同じような内容を繰り返していないかを確認できます。
株式会社LeveL.Lが実施した「口コミが購買や集客に与える影響」に関する調査では、信頼できる口コミの特徴として「投稿内容が具体的」が81.5%と最も多く、「写真・動画がある」58.0%、「共感できる感想がある」27.2%と続きました。
写真も判断材料の一つです。料理の盛り付けや店内の様子など、店舗が掲載している写真だけでは分からない部分を確認できます。
より詳しい口コミの読み解き方は、【店舗事業者必見】 口コミ、読み流していませんか? ~店舗改善につなげる分析のコツ~でも紹介しています。
食べログとGoogleマップでは、口コミの集まり方や評価の表示方法が異なります。
食べログは、飲食店の検索や予約、口コミの閲覧ができるグルメサイトです。店舗のジャンルやエリア、予算などから検索でき、口コミや写真、空席情報も確認できます。
食べログの点数は、投稿された星評価をそのまま平均したものではありません。ユーザーごとの評価への影響度などを加味した独自の方法で算出されています。
このため、口コミの内容と表示される点数が一致しているように見えないこともあります。店舗を選ぶ際は、点数とあわせて、個々の口コミにも目を通します。
Googleマップでは、地図上で周辺の飲食店を探し、店舗情報や口コミ、写真を確認できます。現在地から近い店を探したり、営業時間や経路を確認したりできるため、店を探してから訪れるまでを一つのサービス内で完結できます。
口コミの評価は5段階で付けられ、店舗ページにはその平均値が表示されます。文章を書かず、星評価や写真だけを投稿することもできます。
一方で、口コミを投稿する際に来店証明が必要なわけではありません。実際の利用経験に基づかない投稿が含まれる可能性もあるため、点数だけでなく投稿内容も確認する必要があります。
主な違いを整理すると、次のようになります。
比較項目 | 食べログ | Googleマップ |
評価方法 | 独自の方法で算出 | 5段階評価の平均値 |
口コミ | 飲食店について詳しく書かれた投稿が多い | 幅広いユーザーから投稿される |
写真 | 口コミとあわせて投稿されることが多い | 写真だけでも投稿できる |
予約 | サイト内から予約できる店舗が多い | 予約方法は店舗によって異なる |
点数の仕組み | 詳細な算出方法は非公開 | 投稿された評価の平均値を表示 |
投稿 | 飲食店の利用体験を前提とした口コミサイト | 来店確認なしでも投稿できる |
食べログは飲食店選びに特化した情報を集めやすく、Googleマップは場所や営業時間、写真、口コミをまとめて確認しやすい点に違いがあります。
食べログの口コミには、点数だけでは分からない料理や接客、価格、店内の様子が書かれています。ここでは、参考にしやすい情報と、見る際の注意点を整理します。
個々のレビューには、注文した料理や価格、接客、店内の様子まで詳しく書かれているものがあります。実際に利用する場面をイメージする材料になります。
投稿者の過去の口コミも確認できます。自分と好みが近い人や、同じジャンルの店を多く訪れている人のレビューは、店選びの判断材料になります。
食べログの点数は、投稿された評価の単純平均ではなく、独自の方法で算出されています。詳しい算出方法は公開されていないため、口コミの内容と点数に差があるように感じることもあります。
古い口コミにも注意が必要です。数年前の投稿では、メニューや価格、接客体制が現在とは変わっている場合があります。最近の口コミもあわせて確認したほうが、現在の店舗状況を把握しやすくなります。
Googleマップでは、星評価と口コミに加えて、投稿日時や利用者が撮影した写真も確認できます。最近の投稿を見ることで、現在の店舗の様子を知る手がかりになります。
文章を書かず、写真だけを投稿することもできます。料理や外観、席の様子など、店舗の公式写真とは異なる視点から撮影された写真も掲載されています。
口コミには5段階の評価が付き、店舗ページにはその平均値と投稿件数が表示されます。評価を見る際は、平均点とあわせて何件の投稿が集まっているかも確認します。
口コミを投稿する際に、実際の来店を証明する必要はありません。店舗を利用していない人による投稿や、実際の体験とは関係のない内容が含まれることもあります。
極端な高評価や低評価があれば、投稿内容や時期を確認します。気になる投稿は、その人がほかの店舗に付けた評価も見ておくとよいでしょう。同じ指摘が複数の口コミに出ているかも確認ポイントです。
Googleマップの口コミでは、星評価のほか、投稿内容や写真、投稿時期を確認できます。
Googleマップでは、ユーザーが付けた5段階評価をもとに、店舗の平均評価が表示されます。
口コミの表示順は固定されていません。最近の投稿を見たい場合は、「新しい順」に並べ替えられます。
口コミ数が少ない店舗では、1件の高評価や低評価で平均点が大きく変わることがあります。星の数を見るときは、投稿件数もあわせて見ておきます。
店舗ページを開くと、投稿された口コミを一覧で見られます。「新しい順」に並べ替えるほか、「駐車場」「子連れ」「接客」などのキーワードで絞り込むことも可能です。
写真には、料理や店内、外観などが投稿されているため、口コミの文章とあわせて店舗の様子を見られます。
口コミを投稿するには、Googleアカウントにログインして対象の店舗を開きます。投稿画面で星評価を選び、必要に応じてコメントや写真を追加します。
口コミには、実際に利用した際の体験や感想を書きます。店舗運営者の立場から口コミを検索・分析したい方は、Googleで口コミを検索・分析する方法|店舗運営に活かす活用術と投稿促進のコツも解説もあわせてご覧ください。
食べログは詳しい口コミを探すとき、Googleマップは場所や最近の投稿を確認するときに役立ちます。知りたい情報に合わせて使い分けます。
食べログには、料理の内容や価格、接客、店内の雰囲気まで詳しく書かれた口コミがあります。
候補となる店を比較したいときや、コース料理、記念日の食事など事前に情報を集めておきたい場面では、点数に加えて個々のレビューまで見ておくとよいでしょう。
Googleマップは、地図を見ながら周辺の飲食店を探せる点が特徴です。
最近の口コミや写真から、料理や店内、接客の様子を確認できます。営業時間や経路も同じ画面で調べられます。
食べログで候補を絞り、Googleマップで場所や最近の口コミを見る、といった使い方もできます。
Instagramでは、店舗の公式アカウントや利用者が投稿した写真・動画から、料理や店内の様子を見られます。新しいメニューや話題になっている店を探すときにも使われています。
一方、SNSでは見栄えのよい写真や話題性の高い投稿が目立ちます。実際の評価まで知りたい場合は、食べログやGoogleマップの口コミも確認します。
利用者は、食べログだけ、Googleマップだけを見るとは限りません。複数の媒体を見比べて店を選ぶ人もいるため、店舗側では、それぞれに掲載されている情報や口コミを確認する必要があります。 口コミを増やす方法や返信の考え方については、Googleの口コミを増やす方法|効果的な依頼のコツと注意点を解説で詳しく解説しています。
Googleマップやグルメサイト、SNSを個別に運用すると、口コミの確認や返信、店舗情報の更新も媒体ごとに発生します。複数店舗を運営している場合は、各店舗の対応状況まで確認しなければなりません。
「STOREPAD」は、Googleマップをはじめ、SNSや主要なポータルサイトの店舗情報や口コミを一元管理できる店舗向けの集客支援ツールです。口コミの確認・返信、店舗情報の更新、情報発信などを一つの管理画面から行えます。
寄せられた口コミをまとめて確認できるほか、口コミの分析や返信支援にも対応しています。複数店舗のGoogleビジネスプロフィールや口コミ、SNSをまとめて管理したい場合に活用できます。
どちらか一方の点数だけで決めず、口コミの内容を見比べます。
食べログとGoogleマップでは評価方法や投稿傾向が異なるため、同じ店舗でも点数に差が出ることがあります。直近の口コミや具体的な体験談、写真を確認し、両方の媒体で共通して挙がっている評価があるかを見ると判断材料になります。
「何件見れば十分」という基準はありません。
5件、10件と数を決めるより、高評価と低評価を両方読み、同じ指摘が何度も出ているかを見るほうが参考になります。 数件だけでなく、評価の傾向が見える程度まで読むと、その店舗の特徴をつかみやすくなります。
高評価だから信用する、低評価だから重く見る、という決め方はできません。
高評価では料理や接客のどこが評価されているのか、低評価では個人の好みによるものか、複数の利用者が同じ点を指摘しているのかを見ます。評価の理由が具体的に書かれている口コミのほうが参考にしやすいでしょう。
食べログとGoogleマップでは、評価方法や口コミの集まり方が異なります。どちらか一方の点数だけを見るのではなく、口コミの内容や投稿時期、写真まで確認すると、店舗の実態をつかみやすくなります。
詳しい口コミを読みたいときは食べログ、場所や最近の写真・口コミを確認したいときはGoogleマップというように、知りたい情報に合わせて使い分けます。
店舗側も、Googleマップやグルメサイト、SNSに掲載されている情報や口コミを把握しておく必要があります。複数媒体をまとめて管理する方法として、STOREPADも利用できます。
店舗ビジネスの成功を左右するのは「集客」と「顧客満足度」です。店舗事業者が押さえるべき基本的な集客手法から、ポータルサイトやホームページの活用法、Googleビジネスプロフィールの攻略ポイント、SNSマーケティングの基礎知識、さらにはUGC(ユーザー生成コンテンツ)や口コミの活用まで、実践的なノウハウをぎゅっと詰め込みました。 無料でダウンロードできますので、ぜひお店の集客やマーケティングに役立ててください。

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監修者プロフィール
折川 穣(Jo Orikawa)
IXYASのCMO。ex-Google。複数のスタートアップにて営業・マーケ・CS組織を立ち上げ、SaaSのAPI連携や販売代理モデルを構築。Microsoftではパートナーと連携し、AI市場の拡大戦略を推進。MAIAの取締役COOを兼務。https://www.linkedin.com/in/jorikawa/
